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eMAXIS Slim 米国株式、純資産総額日本一!

eMAXIS Slim 米国株式日本一 株式投資の心構え
2023年2月6日付の国内投資信託純資産総額トップ10。eMAXIS Slim 米国株式が首位に立った(日経電子版より引用)
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 こんにちは、上場投資信託(ETF)を除く国内公募株式投資信託で、米国S&P500指数に連動する低コストインデックス型投資信託eMAXIS Slim 米国株式は6日、純資産総額が1兆8,065億円となり1位に躍り出ました。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の低コストインデックス型投資信託が国内投資信託の純資産総額で1位になるのは初めてです。2018年につみたてNISA制度が導入されたのをきっかけにインデックス型投資信託の低コスト化が進み、多くの個人投資家から支持を集めるようになったとみられています。今まで猛威を振るってきた毎月分配型や高手数料アクティブ型でなく、長期の資産形成に適したつみたてNISA対象のインデックス型が純資産総額日本一になるのは、大変めでたいことだと感じてなりません。2023年2月6日は日本の投資信託史にとって歴史的な一日になりました。おめでとう、eMAXIS Slim 米国株式!

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日本の投資信託、歴史的転換点に

eMAXIS Slim 米国株式日本一
2023年2月6日のeMAXIS Slim 米国株式の純資産総額。国内投資信託で日本一に輝いた(eMAXIS Slim 公式サイトより引用)

 eMAXIS Slim 米国株式は1年余りで上位の投資信託との差を急激に詰めて日本一に輝きました。2021年末時点で1位の投資信託との差は約8,000億円差でしたが、2022年末には690億円差にまで詰めていました。2023年に入ってからも日に日に差を詰めていき、ついに2月6日首位奪取となりました。今まで日本の投資信託は店舗型証券会社や銀行が強力に営業をしていた投資信託が上位に並び、ブームが過ぎると別の営業強化対象投資信託と入れ替わるという傾向がありました。加えて、高手数料かつ投資元本から分配金を払い出す「タコ足配当」が横行している毎月分配型投資信託が特に人気を集めていました。なお、毎月分配型投資信託は最も醜悪かつ劣悪な金融商品の一つです。しかし、2018年のつみたてNISA制度導入以降、低コストで世界的に主要な時価総額加重平均型株価指数である全世界、全米、S&P500、先進国に連動するインデックス型投資信託が人気を集めるようになってきました。そして、2023年2月6日、日本の投資信託にとって歴史的転換点と言えるとても大きな一日を迎えました。

【お勧め投資本】

 

オルカン、楽天VTI、SBIVOOもトップ10入り

eMAXIS Slim 米国株式日本一
2023年2月6日付の国内投資信託純資産総額トップ10。eMAXIS Slim 米国株式が首位に立った(日経電子版より引用)
eMAXIS Slim 米国株式日本一
2023年2月6日付の国内投資信託純資産総額11位から20位(日経電子版より引用)

 国内投資信託純資産総額ランキングトップ10に、2023年2月6日現在でeMAXIS Slim 米国株式以外のつみたてNISA対象かつ時価総額加重平均型の低コストインデックス型投資信託がランクインしています。全世界株価指数(日本含む)連動のeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が8,974億円で4位、全米株価指数連動の楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が8,085億円で6位、S&P500指数連動のSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)が7,990億円で7位です。トップ20にまで視点を広げると、いずれも時価総額加重平均型の低コスト先進国株価指数(日本除く)に連動している<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイ先進国)が4,522億円で18位、野村外国株式インデックスファンド・MSCIーKOKUSAI 確定拠出年金向け(野村先進国DC)が4,462億円で19位につけています。ニッセイ先進国はつみたてNISA対象で、野村先進国DCは確定拠出年金(DC)限定投資信託です。この2本に関しては、後日の記事で改めて取り上げたいと思います。トップ20入りした低コストインデックス型の6本は文句なしに長期の資産形成に極めて適しており、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)、企業型DC、課税口座、2023年から導入予定の新NISAで運用の主軸になりうる投資信託です。

eMAXIS Slim 米国株式の紹介

スリム米国株式表紙
スリム米国株式月次レポート2022年12月
スリム米国株式手数料

 eMAXIS Slim 米国株式は米国を代表する500社に時価総額通りに投資をするS&P500指数に連動し、米国の時価総額の80%をカバーしています。業種別構成比は以前ほどではないものの、依然としてややハイテク銘柄の割合が多いですが、おおむねバランスは取れています。12月30日現在の月次レポートによると、組み入れ上位銘柄はアップルが首位で5.8%、マイクロソフトが2位で5.4%、アマゾンが3位で2.2%です。アルファベット(グーグル)は議決権の有無で2銘柄上場しており合算すると3%なるため、実質3位です。eMAXIS Slim 米国株式は運用管理費(信託報酬)は年0.0968%と国内トップレベルの安さです。設定以来分配金を出さずに配当金をファンド内で再投資しており、効率的な複利運用ができています。売買手数料無料で、信託財産留保額はかかりません。ベンチマーク(指数)との乖離(かいり)率が小さく、優秀な運用をしています。マザーファンドを共有する東証ETFにMAXIS米国株式上場投信(2558)があります。

【お勧め証券口座】

 

 

祝杯!

祝杯

 eMAXIS Slim 米国株式の純資産総額日本一は本当にめでたいです。先輩投信ブロガーが長い年月をかけ、諦めず、こつこつと問題提起し、自らの良心に基づいて情報発信し続けてきた成果だと思います。加えて、運用会社の三菱UFJ国際投信が血のにじむような努力を重ねて低コストインデックス型投資信託を出し、トラッキングエラーが極めて小さいレベルで運用し続けてきた賜物です。本当に頭が下がります。心から感謝申し上げたいと思います。ノンアルコールビールとささやかなお菓子で祝杯を挙げたいと思います。乾杯!

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