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米国株式から選び抜く(Fund of the Year 2022⑩)

おおぶね表紙 Fund of the Year
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 こんにちは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でランクインしたトップ20の投資信託や上場投資信託(ETF)を今年も不定期連載で紹介しています。第10回目は農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね(おおぶね)です。米国株のうち付加価値や競争優位性、長期的な潮流を重視し、厳選した20~30銘柄に投資しているアクティブファンドです。なお、積み立て投資専用販売となっています。

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奥野氏が厳選30銘柄弱

おおぶね投資プロセス
おおぶね2023年2月月次レポート
おおぶね運用実績
おおぶね信託報酬

 おおぶねは農林中金バリューインベストメンツ最高情報責任者(CIO)の奥野一成氏がファンドマネージャーをしています。米国上場企業から「構造的に強靭な企業」20~30社程度を厳選し、長期投資を実践しています。構造的に強靭な企業は①付加価値の高い産業②圧倒的な競争優位性③長期的な潮流-を全て満たすことを条件としています。言い換えると、高い収益を上げている産業に着目し、他社がまねできないビジネスを持つ競争優位性の高い企業を選択しています。高齢化や環境問題などのに対応できる点も判断に加えています。米国現地で企業の経営者と面談し、企業の稼ぐ力と持続性を調査、分析しています。2023年2月の月次レポートによると、世界で最も有名なリゾートテーマパークで知られるメディア複合企業ウォルト・ディズニーや米国を代表する調味料製造会社マコーミック、世界トップクラスのインターコネクト製造会社アンフェノールなど29社に投資をしています。3月10日現在、純資産総額は約277億円です。運用管理費(信託報酬)は年0.99%とアクティブファンドの中では安いです。信託財産留保額はかかりませんが、購入時手数料は対面型証券会社や銀行では最大2.2%かかる可能性があります。インターネット証券ではかからないケースが多いです。為替ヘッジはありません。残念ながら分配金を年1回出しており、減点ポイントです。基準価額と分配金額から見ると健全な水準とみられますが、非上場投資信託の分配金は単に配当再投資による複利運用の効率を落とすだけなので無意味どころか百害あって一利なしです。運用効率を落としても構わないのでどうしても運用しながら分配金を得たいならば制度上、健全な形でのみ分配金が出る上場投資信託(ETF)を買えば済みます。または積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象で、低コストかつ無分配型の全世界株、全米株、S&P500、先進国株インデックス型投資信託に投資をし、必要分を売却すれば済む話です。

【お勧め投資本】

 

楽天証券かSBI証券が無難

おおぶね表紙

 おおぶねは銘柄選定基準や運用方針が明確で銘柄を30銘柄弱に絞り込んでおり、まさにはっきりしたアクティブ型投資信託です。長期投資を掲げる運用会社の姿勢も悪くないです。長期投資してほしいとの思いから積み立て投資のみの販売にしているのも、おおむね評価できます。アクティブ型投資信託の中では嫌いじゃない部類です。ただ、積み立てる証券会社や銀行には注意が必要です。購入時手数料が発生する恐れがあります。楽天証券は無料で、SBI証券もインターネット取引ならば無料です。この2社から選ぶのが無難だと思います。あと、非上場投資信託で分配金を出しているのは決定的なマイナスポイントです。分配金を出す非上場投資信託は、たとえ分配水準が健全だとしても複利運用の効率が著しく落ちるため、投資する場合も課税口座にとどめた方がいいと思います。なお、つみたてNISA対象ではありません。恐らくですが、新NISAの成長投資枠の投資対象にはなると思います。

【お勧め証券会社】

 

 

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