9月30日に「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)」の配当払出型と資産成長型が設定されます。名前に「オール・カントリー」と付いていますが、通常のオルカンとはかなり中身が違います。NISAでは成長投資枠の対象です。通常のオルカンが連動を目指すMSCI ACWIは、世界の大型・中型株を幅広く時価総額加重で保有する指数です。8月末時点の構成銘柄は2,458銘柄、配当利回りは1.56%、直近12カ月のターンオーバーは3.21%でした。一方、オルカン高配当が連動を目指すMSCI ACWI High Dividend Yield Indexは713銘柄です。配当の持続性や財務品質などで銘柄をふるいにかけ、さらに配当利回りが親指数より高い企業を選びます。配当利回りは3.24%と通常ACWIの約2倍ですが、ターンオーバーは23.46%と大幅に高くなっています。
普通のオルカンに配当を多くしただけ

つまり、「普通のオルカンに配当を多くしただけ」ではありません。世界市場をそのまま広く持つオルカンに対し、高配当版は配当や企業品質という条件で世界株を約700社まで絞り込んだファクター型指数です。業種構成も変わります。高配当版は情報技術の比率が低く、巨大テック株の多くが外れ、米国比率も通常のオルカンより低くなります。そのため、今後の値動きも普通のオルカンとはかなり違ってくる可能性があります。資産成長型は配当をファンド内で再投資するため、高配当株へ投資しながら複利運用したい人には面白い商品だと思います。一方、個人的には特に高配当株へ傾けたい理由がなければ、より広く分散され、売買回転率も低い普通のオルカンで十分だと思っています。名前は似ていますが、中身は別物です。「オルカン」という看板だけで選ばず、どんな指数へ投資する商品なのかを確認することが大切です。

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