タイミングよりも…

　こんにちは、全世界株などのインデックス型投資信託に投資を始めるタイミングはいつがいいでしょうか。株価の大底でしょうか、上昇を始めてからでしょうか、さすがに株価の天井と答える人はいないと思います。はっきり申し上げればタイミングを気にするよりも投資方針と資産配分を考えることの方が大切です。理論的には始めるタイミングには相場状況は関係ありません。長く運用し複利効果を効かせるためにも可能な限り早い方がいいです。

投資方針と資産配分が超大切

　確かに短期的には投資タイミングが死活的に重要です。短期売買で暴落直前の天井に投資をしたら取り返すチャンスは極めて低くなります。しかし、今の株価水準で数十％変動しようと、投資期間が長期になればなるほど誤差レベルの差になります。インデックス投資を長期で続けていく上では、自分の投資目的やリスク耐性に合った投資方針を決めることが大切です。投資タイミングよりも、資産配分の方が長期投資ではリターンにより大きな影響を与えるとする複数の試算結果が出ています。付け加えると、投資タイミングはプロの投資家でも読むのが困難です。確かに、投資初心者が始めた直後に10～数十％下落したら不安に襲われ、投資をやめたくなるかもしれません。しかし、仮に数十％下落したとしても、数年から十数年で直近の高値を更新してく可能性が高いです。事実、全世界株や全米株、S&P500、先進国の各株価指数は世界恐慌やリーマン・ショックなどを乗り越え直近高値を更新し続けました。投資方針と資産配分をしっかりと決めたインデックス投資を実践しているならば、投資初期の資産変動は気にしても仕方ありません。