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勘違いだらけの長期投資(山崎元氏追悼)

株式投資の心構え
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 こんにちは、1日に死去した経済評論家山崎元氏は2018年5月に「勘違いだらけの『長期投資』」と題した記事を楽天証券コラムサイト「トウシル」に掲載し、2021年1月に再掲していました。山崎氏は「過去のデータを持ち出して長期投資が安全で有利だ」などとする誤解を紹介した上で、①お金を長く働かせる②成長に賭けるのではない③リスクは縮小しない④現状はよく見るべきだ⑤ダメなものは短期投資でもだめ―という長期投資で重要な5つの考えを解説しています。すごく大切な考え方で、山崎氏が明快かつ丁寧に伝えていた文章を一人でも多くの人に読んでいただきたいと思います。

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リスクが拡大しても期待収益も拡大

勘違いだらけの「長期投資」 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
わかっているようで勘違いが多い「長期投資」について、山崎元が「お金を長く働かせる」「成長にかけるのではない」「リスクは縮小しない」「現状はよく見るべきだ」「ダメなものは短期投資でもダメだ」という5つのフレーズで解説します。

 山崎氏の俊玉の文章はリンクからご覧ください。投資とは「自分が持っているお金を働かせて、経済活動に参加して稼ごうとする行為」という山崎氏の考え方は好きです。この考え方について、山崎氏は株式や債券、不動産など様々な資本を提供してリスクを取って生産活動に参加し利益を上げようとする「投資」と、ゼロサム・ゲームのようなリスクを取る「投機」のリスクのとり方の差を理解する基礎になると述べています。投資家が論理的に期待すべきなのは投資対象の経済や利益成長ではなく、資産の価格形成に含まれるリスクプレミアムであると説明しています。「長期投資はリスクが縮小する」は誤りであると言い切っています。正しいのは「投資期間が長期化すると、リスクは拡大する」だと明かしています。なお、リスクは運用資産の上下のブレ幅(価値の不確実性)でとらえるのが正しい考え方と付言しています。その上で、資産価値の期待値(予想されるリターンの平均=期待リターン)は投資の長期化で増加していくと解説しています。山崎氏が紹介した概念図も分かりやすいです。長期投資でリスクが拡大しても、期待収益も拡大すると語ります。実は「投資期間とリターン、リスクの関係」はDCプランナー2級や1級のテキストや問題集、試験問題でも問われる論点で、誤解していると間違った解答をしてしまいます。なお、時価総額加重平均型の全世界株式など基本的なインデックスファンドが連動する株価指数は、運用期間の長期化によるリスクの拡大よりも、期待リターンの拡大の方が大きいとされています。

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