S&P Dow Jones Indicesは10月5日、日本で販売されているアクティブファンドの運用成績を比較した「SPIVA Japan Mid-Year 2026」を公表しました。2026年上半期は、日本大型株のアクティブファンドが好成績を収める一方、世界株式では苦戦する結果となりました。
短期成績:日本大型株は72%が指数に勝利
2026年上半期に比較指数を下回ったアクティブファンドの割合は以下の通りです。
| 投資対象 | 指数に負けた割合 |
|---|---|
| 日本大型株 | 28% |
| 日本中小型株 | 77% |
| 世界株式 | 65% |
| 米国株式 | 59% |
| 日本を除く外国株式 | 78% |
| 新興国株式 | 64% |
日本大型株では、約72%のアクティブファンドが指数に勝利しました。比較指数のS&P/TOPIX 150が17.8%上昇したのに対し、アクティブファンドの単純平均は23.2%上昇しました。日本の中小型株が好調だったことも、アクティブファンドに追い風となった可能性があります。一方、世界株式では65%が指数に敗北。比較指数のS&P Worldが円建てで13.4%上昇したのに対し、アクティブファンドの単純平均は11.0%にとどまりました。
長期成績:世界株式アクティブ98~99%が指数に敗北!
今回、特に注目したいのは長期成績です。世界株式アクティブファンドが比較指数を下回った割合は、驚くべき数字となっています。
| 運用期間 | 指数に負けた割合 |
|---|---|
| 5年間 | 98.34% |
| 10年間 | 98.47% |
| 15年間 | 99.12% |
5年、10年、15年のいずれでも98~99%が指数に敗北しています。15年間では、指数に勝てたファンドはわずか0.88%です。しかもSPIVAでは、途中で償還されたファンドも考慮しています。成績不振で消えたファンドを除外し、結果が実態以上によく見えてしまう問題にも配慮されています。なお、比較指数のS&P Worldは、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が連動を目指すMSCI ACWIとは異なります。オルカンそのものに98~99%が負けたという意味ではありません。
まとめ:長期投資では低コストのインデックスファンド

今回の結果は、アクティブファンドが短期的に指数を上回ることは状況によってはありえます。しかし、長期間勝ち続けるファンドを事前に選ぶことは極めて難しいと考えます。運用のプロでも長期ではこれだけ苦戦するのですから、個人投資家が将来の勝者を見極めるのは容易ではありません。だからこそ、私は低コストの全世界株式インデックスファンドを中心とした長期・分散投資が合理的だと考えています。リスク許容度に応じて個人向け国債などの無リスク資産も組み合わせ、資産配分を守りながら淡々と投資を続けていきたいです。

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