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低コスト投信の中にも罠が…

リベ大タコ足投信 株式投資の心構え
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 こんにちは、投資信託協会は7日、少額投資非課税制度(NISA)の下位(下級)条件である成長投資枠対象商品に2本追加されたと発表し、ウェルスアドバイザーが報じました。ウェルスアドバイザーによると、計2,164本になったとしています。上位(上級)条件であるつみたて枠の対象は281本だといいます。今回追加されたのはインド株のスマートベータ投資信託と手数料をふんだくる目的しか感じられない謎のなんちゃって米国株式アクティブ投資信託です。つみたて枠の投資信託は原則、成長投資枠でも投資できます。「長期・分散・低コスト」の基本に立ち返れば、いくらNISA対象でも成長投資枠だけ対象の投資信託の99.9%に用はないといえます。成長投資枠だけ対象の投資信託の中には低コストで見た目だけ塗り固められた隔月や年4回分配型非上場投資信託というとんでもないトラップが仕掛けられているものさえあります。

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非上場投信の分配金は有害

注意

 個別株式や上場投資信託(ETF)、非上場投資信託の配当金や分配金は払い出されたら、払い出された分だけ株価または取引値、基準価額が下がります。どんな銘柄であろうと逃れることのできない普遍的事実です。それでも、利益の一部を株主に還元するという性格を持つ個別株式の配当金や、制度上諸経費を控除した配当金や利子のみを原資としており値上がり益や元本取り崩しを認めていないETFの分配金は理解できます。これに対し、ETFで固く禁じられている値上がり益や元本取り崩しが認められている非上場投資信託の分配金は有害でしかないです。非上場投資信託は分配金を出さずに配当金や分配金、利子をファンド内で再投資し、配当課税を繰り延べて効率的に複利運用してこそ力を発揮します。分配金が払い出されたら迷惑極まりないです。NISAでは長期の資産形成に極めて不適切な毎月分配型は投資対象から除外されました。しかし、毎月分配型に次いで資産形成に不適切な隔月分配型や年4回分配型は残念ながら組み入れ可能で、事実低コストをうたう隔月型や年4回分配型の投資信託がNISAの成長投資枠対象になっています。大手インターネット証券の積み立て件数や金額の上位に入っているケースさえあります。

NISAと相性悪い

リベ大タコ足投信

 配当金や分配金はNISAとも相性が最悪です。配当金や分配金、利子をファンド内で再投資している非上場投資信託は、NISAの生涯投資枠や年間投資枠を一切消費することなくこの効率的な複利運用を実現しています。一方、配当金や分配金が払い出されると、国内配当課税は非課税になるものの、その分株価や取引値、基準価額が下がり運用効率が落ちます。運用効率の低下は長期になればなるほど顕著になります。再投資する手もありますが、再投資すれば生涯投資枠や年間投資枠をその分消費してしまいます。NISAと配当金や分配金は相性が悪いです。運用効率が落ちても、不合理でも、オカルトでも全く構わないからとにかく分配金がほしいというならば、不健全な分配を平気でしてくる非上場投資信託ではなく健全な分配金を得られるETFを選択するのがいいと思います。なお、NISAの生涯投資枠を十分に埋められる資産規模ならば、NISAは「長期・分散・低コスト」にのっとった分配金をファンド内で再投資している非上場インデックス投資信託を選び、ETFは課税口座で運用するとしてもいいかもしれません。個人的には分配金がほしいならば、「長期・分散・低コスト」の基本に忠実で、分配金をファンド内で再投資している非上場インデックス投資信託を必要分売れば済む話にも感じてなりません。

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