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年金基金は運用会社育成の場ではない

株式投資の心構え
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 こんにちは、23日付日経朝刊1面で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が新興運用会社の投資や人材育成に必要な資金を供給していないと読み取れる内容の記事が掲載されました。正直言って、暴論と言わざるをえない内容です。GPIFなどの年金基金は国民の年金を長期、分散、低コストを基本とし、リスク管理を徹底して運用すべきです。新興運用会社育成は国民の年金基金運用と関連付けるべき話ではありません。GPIFは基本を守った上で適正に運用を続けています。心配ないとは思いますが、今回の日経のようなへんてこりんな記事に惑わされる必要はありません。

 

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GPIFの低コスト運用を謎の批判

資産運用立国に挑む(3)巨大投資家に潜在力 - 日本経済新聞
「時間がかかってもいい。数十年後も光り続ける日本の会社に投資をしてほしい」。2022年、創業から3年未満で役職員わずか7人のトライヴィスタ・キャピタル(東京・中央)に、世界の巨大投資家が運用資金を託した。運用残高が約200兆円と世界最大級の...

日経電子版の該当記事(該当記事は有料記事です)

 詳しい記事の内容は上のリンクや当日の朝刊をご覧ください。新興運用会社に出資している海外の政府系ファンドの例が紹介されています。政府系ファンドの例を基に、年金基金であるGPIFに新興運用会社に出資せよと主張を展開するのはそもそも無理があるように感じてなりません。GPIFが新興運用会社に積極的に資金を投じないのは国民の年金を預かる立場上、大きなリスクは取れないからです。極めて当然の判断です。また、日経の当該記事では、GPIFの運用管理費が年0.02%と、海外の年金基金や先述の海外の政府系ファンドに比べて安い点にも触れ、「国内最大の投資家がサービスに見合った手数料を払っていない」と批判しています。低コストで年金基金を運用して批判されるのは、GPIFにとってあまりにも謎かつ理不尽です。年金基金が低コストで運用されるのは、国民の年金運用にとって大きくプラスです。批判されるいわれはないと思います。なお、GPIFの運用管理費が安いのはインデックス運用が中心だからです。

 

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