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タルムードの教訓

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。前回記した通り、株式市場は続伸し続けています。S&P500など米国主要3指数は史上最高値を連日更新しています。日経平均はバブル期以来の2万8000円台を記録しました。経営者イーロン・マスク氏が世界一の大富豪となった米国個別株テスラや仮想通貨ビットコインに至っては青天井じゃないかと思えるペースで急騰しています。前回のブログで好調相場にこそ、備えが大切と記しました。今回は世界最古の議論集とされる「タルムード」の一説を紹介したいと思います。

S&P500.20210108
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タルムードとは

 タルムードは、古代ヘブライ語で「研究」や「学習」を意味します。口伝律法とヘブライ学者の議論を書き留めた世界最古の議論集とされ、約1500年前に今の形ができたといわれています。ユダヤ人にとってヘブライ聖書に並ぶ聖典です。日常生活の慣習や医学、衛生、子育て、紛争解決などの規範、詳細な議論が記されています。ユダヤ人の母親は子どもが幼いころからタルムードを読み聞かせます。説話に登場した人物や動物がとった行動を「あなたならどうする」と問いかけ、子どもからアイデアを導き出させます。こうしてユダヤ人の子供たちは「リスク・コントロール」や「リスク分散」を覚えていきます。ビジネスの基盤となる「リスク」という概念を様々な視点でとらえる訓練をしており、ユダヤ人のビジネス成功者が多い所以とされています。著名なユダヤ系経営者にGoogle創業者のラリー・ペイジ氏、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏、Bloomberg創業者のマイケル・ブルームバーグ氏らがいます。※聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみです。当ブログは国際弁護士として活躍しているユダヤ教徒の石角完爾氏が日本人向けに記した著書「ユダヤ人の成功哲学『タルムード』金言集」から説話を引用します。ご了承ください。

 

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感想(9件)

7匹の太った牛と7匹の痩せた牛

  • あらすじ
  • 良いことの後には必ず悪いことが起きる
  • 乗り越えられるのは備えた人だけ

 ある時、エジプトのファラオが夢を見た。ナイルのほとりから7匹の丸々と太って体格のよい屈強な牛が現れた。ナイルに生えている葦(あし)をはんでいた。ファラオが立ち去ろうとすると、7匹の太った牛の後ろから7匹のガリガリに痩せこけてあばら骨が見える不健康そうな牛が現れた。太った牛たちを食べてしまった。ファラオはこの夢がどういうお告げが分からなかった。牢屋に閉じ込められていた一人のヘブライ人がファラオに夢の解釈した。「エジプトにこれから7年間大豊作が訪れます。驚くほどの穀物がとれるでしょう。しかし、その後の7年間は大飢饉が訪れます。何の作物も育たず1粒の小麦も取れないほどの大飢饉です。人々が大豊作のことを思い出せないほどの恐ろしい大飢饉が7年間続きます」。ファラオはこのヘブライ人を最高責任者に任命し、大飢饉に備える対策を講じさせた。ヘブライ人は「豊作の7年間に毎年の収穫を食べ尽くしてしまわず、可能な限り貯蔵しなさい」と進言した。ファラオは穀物を可能な限り貯蔵した。豊作の7年間が過ぎ、8年目に予言通りの大凶作が訪れた。その後7年間人々を苦しめた。多くの周辺諸国は大飢饉で富を全て失ったが、ファラオのエジプトだけは蓄えていた穀物で長き受難を乗り越えた。(引用者による要旨)※文中のヘブライ人は後のエジプト最高執政官になるジョセフ。

 良いことの後には必ず悪いことが起こります。加えて苦難を抜け出せるのは事前に準備をした人だけであるという教訓を伝えています。新型コロナショック後の強気相場もいつか必ず終わります(いつ来るかは分かりません)。自分のリスク(価格のブレ幅)耐性を超える投資をしている人や資産の100%を株式に入れている人、強気相場に乗ろうと信用取引(金融資産を担保に借金)して株を買っている人、暴騰するテスラのような個別株やビットコインに集中投資をしている人は、いつか説話の太った牛のように痩せた牛に食い尽くされる可能性が大きいです。そして市場から退場してしまい、暴落相場後に訪れる上昇相場を迎えることができません。好調な相場の今だからこそ、生活防衛資金を確保し、株式と債券(債券代替資産の個人向け国債やインターネット銀行の待機資金を含む)のバランスを再確認すべきではないでしょうか。良い時にしっかりと準備をすることが、痩せた牛に食い尽くされずに市場に生き残り続けられる方策だと思います。ちなみに、待機資金は生活防衛資金とは別で、生活防衛資金は生活費の2年以上を勧めています。好調相場のうちに株式を全額売却し、暴落のタイミングを待つのは準備とは言えません。全く暴落への備えにならないのは言うまでもありません。タイミング売買はプロでも困難です。資産の全額を売買するようなタイミング投資は上昇相場を逃し続け、暴落相場でも買い戻せずに市場から退場する結果になる可能性が極めて大きいです。※7匹の牛はユダヤ人が「7」を一区切りとするという考え方から来ています。ヘブライ聖書によると、神は天地創造を6日で成し遂げ、7日目に休養したことから来ています。ユダヤ人は経済の変動もだいたい7年周期で考えているとのことです。

御礼

 今回はタルムードの「7匹の太った牛と7匹の痩せた牛」を紹介しました。好調な今こそ、リスク耐性や資産配分を見詰め直し、再確認すべきです(自戒を込めて)。「タルムード」金言集の著者石角氏と、タルムードの説話との出合いのきっかけをくださった実業家でYouTube「両学長 リベラルアーツ大学」を配信している両学長氏にこの場を借りて御礼申し上げます。

 このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。今後も様々な形で株式投資の心構えを記していきたいと思います。筆者を含め多くの人が「痩せた牛」に食い尽くされず、市場に残り続けるのを祈願します。

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