こんにちは、でんです。本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」で17位にランクインしたグローバル3倍3分法ファンド(日興3倍3分法)から資金流出が止まりません。個人的に日興3倍3分法のファンド自体には全く関心がありません。しかし、一度急激に人気を集めたファンドから資金流出が止まらなくなる事態からは学びを得ることができます。投資商品を理解し、納得した上で投資をすることが大切だということです。
流出が止まらない要因
日興3倍3分法は先物取引などを通じて債券、株式、不動産投資信託(REIT)に投資をしています。比率は債券66.7%、株式20%、REIT13.3%ですが、3倍レバレッジがかかっているため債券200%、株式60%、REIT40%となっています。リターン/リスクで算出されるシャープレシオの高さなどから2019年に人気が集中しました。1年決算型と隔月決算型コースを合わせ2020年2月には純資産総額が約6,763億円に達し、国内有数の大規模ファンドに成長しました。しかし、新型コロナショックの影響などで2020年5月に資金流出に転じました。以降、流出傾向は止まらず2021年4月26日現在で純資産総額が3,637億円となっておりピーク時のおおむね半分に減少しています。
モーニングスター社の該当記事のリンクです。
https://www.morningstar.co.jp/market/2021/0428/fund_01261.html
成績が良好なのに…
日興3倍3分法の新型コロナショック以降の成績は低金利と歴史的な債券価格の上昇に支えられ良好です。分配金を出していない1年決算型の基準価額は設定来の高値を更新しています。米国S&P500指数に匹敵する成績とも言えます。一方で、上昇中に月間数百億円の資金流出が起きています。確かに日興3倍3分法の商品性は分かりにくいです。筆者個人は投資を検討すらしていません。しかし、日興3倍3分法の1年決算型は商品性を理解した上ならば投資するのが間違いとは思いません。今後も低金利が続き(一層傾向が強まり)、債券価格が一層上昇すると考えるならば、投資する理由は成立すると思います。債券市場の強気相場が続くならばシャープレシオの高さも魅力と言えるでしょう。株式などの投資は売買を繰り返せば繰り返すほど、買い持ちしているのに比べ長期的にはリターンが劣後する傾向があります。指数に連動するインデックス投資は顕著です。日興3倍3分法ファンドで起きた現象から、理解し、納得した上で投資していくのが大切だと学べると思います。※日興3倍3分法の隔月決算型は特別分配金(タコ足分配)を出している疑いがあります。当ブログは毎月分配型同様に投資する価値はないと考えており、持っているならば即刻売却を勧めまています。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さりありがとうございます。筆者は米国株や全世界株のインデックス型投資信託に長期で投資を続けていきたいです。
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