こんにちは、でんです。米国S&P500指数や全米株価指数、全世界株価指数に連動するインデックスファンドに投資する手段として、投資信託と上場投資信託(ETF)があります。どちらもインデックス投資をする上で有力な手法といえるでしょう。当ブログでは分配金を得ずに配当金再投資をしたいならば投資信託、分配金を得たいならばETFと説明してきました。今回は投資信託、ETFの特徴を説明したいと思います。
投資信託
- 最低100円、1円単位で購入可
- 定額購入できる
- 一度設定すれば自動積立
- 分配金を出さずに配当金を自動再投資
- 配当課税を繰り延べ
- 配当金再投資の効率大
- 注文時、取引値は不明
投資信託は楽天証券などのインターネット証券の場合、100円から1円単位で購入できます。毎月定額購入が可能で、一度設定してしまえば自動で積み立てられます。eMAXIS Slimシリーズや楽天・バンガードシリーズなどの低コストシリーズは分配金を出さずにファンド内で配当金を自動再投資しています。配当課税を繰り延べることで、配当金再投資を効率よくできます。ただし、注文時に取引値は分からず、約定して初めて判明します。
ETF
- 購入単位は数千円~数万円
- 原則、積み立て投資できない
- 健全な形で分配金を得られる
- 配当金再投資は手動
- 分配金のたびに配当課税
- 配当金が見える化
- 好きな取引値でリアルタイムに売買
ETFの購入単位は数千円から数万円です。東証ならば1~100株単位、米国市場ならば1株単位です。原則、積み立て投資はできません。年に1~4回分配金が得られます。値上がり益を原資としたり、元本を取り崩したりする分配は制度上認められておらず、健全な形で得られます。再投資する場合は手動でする必要があります。分配金が出るたびに東証ETFならば約20%、米国ETFならば約28%の配当課税がされます。米国ETFの配当二重課税は確定申告で一定程度解消できます。配当金が目に見える形で手元に来るので再投資するか、別なことに使うか、手元に取って置くかの選択権が得られます。市場に上場されているため、取引時間内ならば好きな取引値でリアルタイムに売買できます。
配当金再投資するならば投資信託
配当金を再投資し、複利運用をしていくならば投資信託が有利です。ただし、投資信託は無分配型で信託報酬年0.25%以下、売買手数料無料が条件です。仮にETFの信託報酬が年0.1%で投資信託の信託報酬が年0.5%以上するならば、配当金再投資の効率や配当課税の繰り延べ効果を考慮したとしてもETFの方が有利になるといえるでしょう。投資信託で分配金を得る考えがなぜだめかは後述します。無分配型で低コストである米国株や全世界株のインデックス型投資信託ならば、ファンド内で配当金が自動で再投資されます。配当金を無駄なく再投資でき、配当課税も繰り延べされるため効率的な複利運用ができます。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の対象になっている優良インデックス型投資信託はいずれも低信託報酬・無分配型・売買手数料無料です。
投資信託で分配金を得るのはNG
投資信託で分配金を得ようという考えは大変危険です。値上がり益や元本を原資とする不健全な分配が制度上認められています。元本を取り崩す「タコ足配当」が横行している毎月分配型投資信託といった最低で最悪な劣悪金融商品もあります。金融庁が名指しで指摘している問題商品です。こういった商品をつかまされないよう、注意してください。投資信託と分配金は相性最悪です。混ぜるな危険です。一方、ETFは制度上、配当・受取利息から支払利子や信託報酬などの費用を差し引いた額をもとに分配金を出しています。値上がり益を原資としたり、元本を取り崩したりする分配は制度上認められておらず、健全な形で分配金を得られます。分配金の出る投資信託は持たない、分配金はETFから得るというのを徹底することを勧めます。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さりありがとうございました。配当金再投資は当ブログが勧めているような低コストかつ無分配型のインデックス型投資信託で実行を勧めます。もし、配当金がほしいならばETFに投資しましょう。
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