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拡充NISAの4原則

オルカン表紙 株式投資の心構え
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 こんにちは、経済評論家の山崎元氏がダイヤモンドオンラインの記事で金融庁のNISA拡充要望を受け、賢い利用4原則を列挙していました。①早く、大きく利用する②複数口座について全体を見て管理する③徹底的にシンプルに投資する④バラエティの勧めを警戒する―です。極めてまっとうな意見で、筆者も同意します。

金融庁のNISA拡充案の具体的中身や説明会で金融庁担当者への取材の様子を記した当ブログの記事はこちらです。

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リスク耐性の限度まで早く投資

 金融庁のNISA拡充案では、つみたてNISAを基軸にした上で、従来の一般NISAの性格を引き継ぐ成長投資枠(仮称)と一本化されます。つみたてNISA、成長投資枠(仮称)両方に投資ができます。山崎氏はこうした特性を念頭に、投資できる金額はなるべく早く、リスク耐性の限度まで投資すべきと訴えます。運用の利益は「金額×運用期間」とプラスの相関があるからとしています。さらに、NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)、企業型確定拠出年金(DC)それぞれの口座を孤立させて運用するのではなく、全体の運用を考え個別の口座に最適な資産運用を割り当てることが最適な運用の近道と指摘しています。

運用商品はシンプルに

NISAの抜本的拡充
金融庁が2023年度税制改正要望に盛り込んだNISAの抜本的拡充(金融庁ホームページより)

 山崎氏は運用商品はシンプルにすべきで、できるだけ増やさないようにした方がいいとしています。つみたてNISAでも成長投資枠(仮称)でも、つみたてNISA対象の低コストインデックス型投資信託だけでいいと断言しています。ちなみに、無分配型が大前提です。成長投資枠(仮称)で個別株もアクティブファンドもほとんどの人に不要だとします。銀行や証券会社の営業担当者や金融機関の紐づきのファイナンシャルプランナー(FP)がよくいう「積み立て投資(つみたてNISA)をインデックス投資のコア部分にし、成長投資枠(仮称)はサテライトとして積極運用しましょう」「分配金のある投資信託を年金代わりに」などのセールストークは全て無視して構わないと訴えます。さらに、成長投資枠(仮称)はネーミングからして、個別株投資の受け皿と現行の一般NISA向けに営業をしている金融機関に気を使ったものと思えると踏み込んでいます。筆者も成長投資枠(仮称)に同様の見解を持っていました。さすが山崎節がさく裂しています(笑)。

山崎氏が執筆した該当記事です

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

オルカンだけでいい

オルカン表紙

 筆者は、つみたてNISAも、成長投資枠(仮称)も運用するのは、つみたてNISA対象で低コストかつ無分配型の全世界株含む日本、全世界株除く日本、全米株、S&P500、先進国株のいずれかのインデックス型投資信託だけで全く問題ないと思います。この5タイプならば正直、どれを選択してもいいと思います。あえて一本提示するならば全世界株含む日本だと思います。具体的な商品名を挙げればeMAXIS Slim 全世界株(オルカン)です。否定はしませんが、成長投資枠(仮称)で個別株やアクティブ型投資信託、レバナスといった投機目的の金融派生商品(デリバティブ)取引を駆使した投資信託を買う必要は全くありません。

毎月分配型投信は絶対ダメ

 なお、毎月分配型投資信託への投資は全面的に否定します。手数料をえげつなく巻き上げるだけの劣悪金融商品にすぎません。年金目的だろうが、お小遣い目的だろうが、好みだろが、遊びだろうが絶対に手を出してはいけません。上場投資信託(ETF)で認められていない値上がり益を原資とした分配金を払い出しているどころか、元本を原資とするタコ足分配が横行しています。無限のリスクを背負った結果得ているオプション取引によるオプション料を原資とした分配金を出すタイプさえもあります。

 楽天証券はつみたてNISA対象の低コストインデックス型投資信託を多数扱っています。

 

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