MSCIジャパンに連動
楽天投信投資顧問は16日、「楽天・日本株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・日本株式>」を新規設定しました。日経電子版で報じられました。楽天証券で販売される予定です。MSCIジャパン・インデックス(配当込み)に連動した運用を目指すインデックス型投資信託です。同指数は国内の主要な大型・中型株で構成され、日本の株式市場の時価総額の約85%をカバーしています。償還済みの上場投資信託(ETF)を除くと、同指数に連動するファンドはこの1本のみとされています。なかなか珍しい存在です。
信託報酬は年0.1320%
運用管理費用(信託報酬)は年0.1320%です。国内株式インデックスファンドとしては、低コストの範囲に入る水準だと思います。MSCIジャパンは、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)や楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽カン、楽天オルカン)の日本株式部分が連動している指数でもあります。つまり、オルカンや楽カンを通じて、すでに間接的にMSCIジャパン部分を保有している人はかなり多いはずです。オルカンは執筆時点で純資産総額が12兆円を超え、楽カンも純資産総額が9,000億円を突破しています。これらのファンドを通じて、日本株式部分を担うマザーファンドは十分に大きくなっていると考えてよさそうです。新規設定の単独ファンドだからといって、運用基盤がゼロからというわけではない点は安心材料です。指数との連動精度や実質コストは、今後の運用報告書などで確認したいところです。
主力は全世界株式で十分

もっとも、私個人は日本株式だけに厚く投資する必要性はあまり感じていません。時価総額加重平均型の低コスト全世界株式インデックスファンドを保有すれば、日本株式も世界の市場規模に応じて自然に含まれます。日本株式の比率をあえて高めたい人や、国内株式部分を別管理したい人には面白い選択肢かもしれません。ただ、私としては「長期、分散、低コスト」を満たす全世界株式インデックスファンドを中心に考えれば、おおむね十分だと思います。珍しい投信が出るのは歓迎ですが、珍しさだけで買う必要はありません。まあ、MSCIジャパン連動型の低コスト日本株式投資信託が出るのは面白いことには変わりませんが。

コメント