英国の投資サービス会社AJ Bellが2026年7月に公表した調査によると、2026年前半にパッシブファンドを上回った世界株式アクティブファンドは22%にとどまりました。逆にいえば、78%は指数連動型の運用成績を下回ったことになります。短期だけの偶然とも言い切れません。過去5年間でパッシブを上回った世界株式アクティブファンドは11%、過去10年間でも12%でした。運用の専門家が企業を調査し、銘柄を厳選しても、大半は市場平均に勝てなかったという厳しい結果です。高い運用管理費用を払いながら指数に負けるのでは、投資家としてはなかなか切ないものがあります。
市場平均を上回るのは簡単でない

背景には、米国の巨大テクノロジー企業など一部の大型株が世界株価指数を強く押し上げたことがあるとみられます。時価総額加重平均型の指数は、成長して市場評価が高まった企業の比率が自動的に上がります。運用担当者が割高と判断して比率を下げれば、その巨大企業がさらに上昇した際に指数へ負けやすくなります。プロには判断が求められますが、指数は余計な判断をせず、勝ち組企業の成長をそのまま取り込みます。人間の知恵が市場平均を超えるのは、やはり簡単ではありません。全部が全部、アクティブファンドがインデックスファンドに負けるわけではありません。実際、同じ調査では2026年前半にアジア太平洋・日本除くで65%、新興国で63%のアクティブファンドがパッシブを上回りました。
今回勝ったファンドが次も勝てるかは…
市場や時期によっては、企業分析や銘柄選択がうまく機能することもあります。ただし、今回勝ったアクティブファンドが次も勝てるかどうかは分かりません。過去に好成績だったファンドが、その後も市場平均を上回り続ける保証はありません。むしろ、事前に将来の勝ち組を見分けることが難しい点が、アクティブファンドの大きな悩みだと思います。そのため、個人的には資産形成の中心は「長期分散低コスト」に合致する時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドで十分だと考えています。低いコストで市場平均をそのまま保有でき、どの運用担当者が次に勝つかを予想する必要もありません。特定の運用方針や新興国、小型株などに期待するならば、資産の一部だけをアクティブファンドに回す方法はあります。ただし、中心は全世界株式インデックスファンドとし、アクティブファンドはあくまで補助にとどめる。このくらいの距離感が無難だと思います。


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