米国高配当株ETFとして知られるiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)が、従来の年4回分配から毎月分配へ変更されるようです。HDVは財務状態が健全で、配当水準が比較的高い米国株式に投資するETFです。ブラックロックの公式ページによると、経費率は年0.08%です。低コストの米国高配当株ETFとして人気がある商品だけに、分配頻度の変更はかなり珍しい動きだと思います。すでに少額投資非課税口座(NISA)で保有している分については、基本的にはそのままNISA内で保有できるはずです。過去に非課税枠で買ったものを、制度変更や商品性の変更だけで急に課税口座へ追い出すような話ではないと考えています。ただし、今後の新規買付については注意が必要です。
NISA新規買付は要確認
新NISAでは、毎月分配型の投資信託やETFは対象外とされています。したがって、HDVが正式に毎月分配型として扱われるようになれば、どこかの時点でNISA成長投資枠での新規買付対象から外れる可能性が高いと思います。ただ、いつから対象外になるのかは、執筆時点で確認できる範囲では明確に断定できませんでした。金融庁や証券会社のNISA対象銘柄一覧、取引所や関係機関の対象商品リスト、ブラックロックや各証券会社からの案内を確認したいです。
毎月分配は正直残念
HDV自体を悪い商品だとは思いません。米国高配当株式に低コストで分散投資できるETFとして、一定の魅力はあります。分配金を定期的に受け取りたい人にとって、毎月分配は分かりやすいのかもしれません。しかし、長期投資の観点では、毎月分配型への変更は正直残念です。分配金が出れば、その都度再投資するか、使うかを考える必要があります。NISA口座なら国内課税は非課税でも、米国源泉税や再投資の手間は残ります。長期で資産形成するなら、わざわざ毎月現金を吐き出してもらう必要性はあまり感じません。
分配しない投信でいいのでは

米国高配当株式に投資したいなら、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド、いわゆる楽天VYMの年1回決算型のように、原則として分配金を出さず、ファンド内で配当金や分配金を再投資するタイプを選べばいいのではないかと感じます。もっと言えば、私個人はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)のような、時価総額加重平均型の低コスト全世界株式インデックスファンドで十分だと思っています。高配当株の魅力は分かりますが、分配金を受け取ること自体が目的化すると、資産形成の効率から外れやすくなります。
変更内容を確認したい
今回のHDVの分配頻度変更は、米国ETFとしては興味深い動きです。ただ、NISAで保有している人や、これからNISAで買おうとしていた人は、変更後の扱いを必ず確認した方がいいです。既保有分はそのまま保有できるとしても、新規買付がいつまで可能なのかは重要です。分配金が毎月入ると聞くと、なんとなく得をした気分になります。人間は現金が振り込まれるとすぐ機嫌が良くなるので困ります。しかし、投資で大切なのは受け取る回数ではなく、長期で効率的に資産を増やせるかどうかです。私はやはり、低コストで分配を抑え、ファンド内で再投資してくれる商品を中心に考えたいです。

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