上場投資信託(ETF)を除く国内公募追加型株式投資信託で、2025年6月1カ月間で資金流入額(設定額から解約・償還額を差し引いた額)が上位10位以内となった商品のうち、5本が低コストかつ時価総額加重平均型の全世界、S&P500、日本除く先進国株式インデックスファンドでした。eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が1,451億円と1位を守ったものの、オルカンと首位を競い合ってきたeMAXIS Slim 米国株式(スリムS&P500)が1,034億円で前月の2位から3位に順位が転落しました。日経電子版が報じました。報道によると、2本とも現行の少額投資非課税制度(NISA)開始以降最低額をそれぞれ更新しました。後述する高コストかつ元本払戻金を連発している毎月分配型投資信託が2位に急浮上しています。交付目論見書や月次レポート、交付運用報告書を自分で読んで理解して本気で腹落ちして投資しているのだとしたら、それはそれで本人の自由ですが…。
極悪毎月分配型投信が躍進(苦笑)

詳しい記事の内容は上のリンクを下さい。日経電子版によると、オルカンやスリムS&P500以外にトップ10に入った低コストインデックスファンドは7位にたわらノーロード先進国株式(たわら先進国株式)、8位に楽天・プラスS&P500インデックス・ファンド(楽天S&P500)、10位に楽天・プラスオールカントリー株式インデックス・ファンド(楽カン)があります。一方、極悪非道の金融信託で長期の資産形成に不適格な商品としてNISAの投資対象から除外された毎月分配型投資信託が2本ランクインしました。特に2位の商品はどうしても理解不能な人気を集めており、月間で1,115億円が流入し、スリムS&P500を超えて2位に入りました。記事によると、1999年1月にこの毎月分配型投資信託が設定されて以来最高の流入水準だといいます。一応、この毎月分配型投資信託の名誉のため申し上げると、だめな商品が揃いも揃った毎月分配型投資信託の中では上澄み中の上澄みの「エリート(笑)」と言えなくもないです。しかし、比較対象株価指数(ベンチマーク)に負け続けているとだけ申し添えます。それと、分配金再投資後のリターンを毎月分配型である商品設計上、現実にありえない税引前で算定し、比較対象株価指数(配当込み、配当税引後)と比較するのは公正さに欠ける姑息な手段だと言わざるを得ません。
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