自分のペースでいい

　交流サイト（SNS）を見ていると、少額投資非課税制度（NISA）や個人型確定拠出年金（iDeCo）に満額積み立てていたり、NISAの生涯投資枠を最速で埋めようとしていたりする人の発信を見かけることがあります。発信している人にとってリスク許容度の範囲内でリスク資産と無リスク資産の配分を守っているならば最適かつ合理的な手法です。でも、人は人です。他人のペースに合わせる必要はなく、自分のペースでいいです。

リスク許容度の範囲内で資産配分を守れ

　他人はどうであれ、自分のリスク許容度の範囲内で資産配分を守ることが基本です。他人や市場変動に惑わされてリスク許容度を極端に上回ったり、下回ったりしてしまうことは考えものです。ましてや資産形成は他人と競うものでは絶対にありません。むしろ、他人と競い合おうという気持ちは有害である場合がほとんどです。資産形成は誰のためでもなくあくまで自分のためにするものです。