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恐怖の取りこぼし

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。当ブログでは株式投資の古典的名著「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)、「インデックス投資は勝者のゲーム」(ジョン・ボーグル著)などを引用し、低コストの米国株や全世界株のインデックスファンドへの長期投資を勧めてきました。不必要な売買はリターンを大きく劣後させる危険性があると述べてきました。先日、近年十数年のS&P500指数に連動するインデックスファンドを買い持ち続けたリターンと、上昇率上位20日、上位30日を取りこぼしてしまったリターンを比較した検証動画が上がりました。買い持ちを続けていればプラス300%(4倍)以上にまで上昇していた一方、ベスト20日を逃せばプラス20%(1.2倍)にまでリターンが下落し、ベスト30日を逃せばマイナス20%(0.8倍)と元本割れしてしまうという結果でした。

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リターン上位1.5%の日を逃せばマイナス…

IVV
米国FTF「iシェアーズ・コアS&P500ETF」(ブラックロック社ホームページより)

 検証動画を公開していたのは、「投資塾」チャンネルを制作、公開している元証券マンで投資アドバイザーのゆう氏です。動画では2007年から2021年のS&P500指数に連動する米国上場投資信託(ETF)IVVの配当込みリターンを検証しています。内容をかいつまむと、期間中の取引日数約3650日のうち、プラスのリターンだった日は約2000日でした。この間の累積リターンはプラス300%(元本の4倍)です。このうち、リターン上位20日(プラスのリターンの日全体の1%)を逃すだけで、プラス20%(元本の1.2倍)にまで激減してしまったという結果でした。さらに、上位30日(プラスのリターンの日全体の1.5%)を取りこぼせば、なんとマイナス20%と元本割れに転落してしまいます。ゆう氏は「リターンベスト30日のほぼ全ては暴落時のリバウンドであり、しかも暴落は予期できない。暴落は避けられないものと飲み込んで(引用者注:割り切って)さえしまえば、暴落のリバウンドの取りこぼしはなくなる」と述べ、長期保有を続けるのが有効だとしています。ゆう氏は金融のプロとして徹底検証した上で、投資家目線で良心的な動画を多く公開しています。今回の動画も当ブログでかいつまんだ以外でも、検証各年のリターンと上昇日、下落日の関係など興味深い検証結果を知ることができます。ぜひご自身でも動画をご覧になるのを勧めます。感謝の気持ちを込め、引用させていただきました。

航路を守って

 古典的名著で得られた教訓は、最近の検証結果でも有効性があります。買い持ちを続け、「稲妻が輝く瞬間」といえる上昇を逃していけないかが分かります。しかも、暴落時の投げ売りがいかに割に合わないかも再認識できます。しっかりと航路を守って一日でも長く市場に残り続けたいです。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。※今回の話はあくまで米国株や全世界株のインデックスファンドでの話です。個別株には必ずしも当てはまりません。

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