楽天証券は15日、個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品ラインナップから9商品を除外を実施すると発表しました。同日に後述するある低コストハイテク指数連動投資信託が加わったため、一つの金融機関で提供できる上限35本(ターゲットイヤー型はシリーズをまとめて1本に換算)に到達しました。該当の9商品を保有または配分(積み立て)設定、預け替え(スイッチング)で購入指図をしている人(対象者)の3分の2以上の同意が得られれば、7月15日に除外決定通知書が対象者に届きます。8月1日から新規買付停止となります。個人的な意見を言えば、除外対象となっている9商品は運用管理費(信託報酬)が高く、国民の老後の資産形成を後押しするiDeCoの主旨には到底合致しているとは言い難い商品揃いなので当然の判断だと思います。除外に全面的に賛成です。除外して枠が空いた分は「長期、分散、低コスト」の条件に合致する商品を組み入れて頂きたく思います。
残念ながら当然


楽天証券iDeCoの除外に関する案内や今後の流れ、必要な手続き、対象商品、理由は上のリンクや【表】をご参照ください。除外理由はどれも「残念ながら当然」としか言えないとみています。純資産総額や毎月積み立て金額、成績が基準を下回ったとする理由が中心です。同分類で低コストのインデックスファンドがあると指摘されている商品もあります。「高コストなんちゃってインデックス」と言われても仕方ないものも含まれています。なお、除外日以降に新規購入が停止されますが、すでに保有しており今後も保有を継続したい場合は継続保有できるとのことです。除外日以降に除外商品を積み立て設定していると未指定の状態となり、未指定分の金額は現金預かりになってしまうとのことです。現金預かりはただ、口座手数料を払って現金を保有するという意味の分からない状態になってしまいます。なお、未指定が約4カ月経過すると指定運用方法(デフォルト)商品を購入し、運用を開始します。楽天証券iDeCoのデフォルト商品は楽天・インデックス・バランス(DC年金)です。いずれも米バンガード社が運用する、時価総額加重平均型の全世界株式上場投資信託(ETF=VT)に15%、全世界高格付け債券投資信託に85%投資するバランスファンドです。債券部分だけ為替ヘッジがあります。信託報酬年0.162%と低コストで、おおむね世界の株式、債券をそれぞれ市場平均に近い形で投資できます。為替ヘッジをかけた全世界債券中心のリスクを抑えた運用をしています。各証券会社や銀行、保険会社のiDeCoのデフォルト商品の中で、楽天DC年金はトップクラスに低コストでかつ中身が極めてまともであると申し添えます。
楽天NASDAQ100がiDeCoに


楽天証券は15日、米ハイテク指数NASDAQ100指数に連動する低コスト投資信託「楽天・プラス・NASDAQ100インデックス・ファンド」(楽天NASDAQ100)を楽天証券iDeCoの商品ラインナップに加えました。詳しい案内は上のリンクからご覧ください。楽天NASDAQ100は信託報酬が年0.198%とNASDAQ100指数連動投資信託としてはトップクラスに安いです。2024年1月30日に運用を開始したばかりですが、15日現在で純資産総額947億円を集める人気投資信託となっており、純資産総額規模は問題なくクリアしています。人によっては楽天証券iDeCoに採用されたのは朗報だったのではないでしょうか。
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