こんにちは、ここ10年時価総額加重平均型の全世界株価指数は右肩上がりで伸びてきました。米国などの主要国の株式市場が総じて堅調で円換算でも円安ドル高にふれたため、円換算の全世界株式は2024年11月末現在で3倍を優に超えるリターンを叩き出しています。年平均リターンは幾何平均で12%台半ばです。長期的な期待リターンが一般に年数%とされていますので、文句なしに絶好調といえる市場でした。株式市場に長くいれば、いつ来るかは分かりませんが、いずれ高値から年間で30%を超える下落に見舞われます。株安と円高のダブルパンチに見舞われ、大きく運用資産が目減りする局面も来ます。いずれ来る「地獄」でも耐えられるように、リスク許容度の範囲内で全世界株式を運用し、個人向け国債変動10年や現金などの無リスク資産との配分を守っていくことが大切です。
楽天証券広告
SBI証券広告
かつては高値から50%を超える下落も
ほんの10数年前のリーマン・ショック時は、国・地域別、業種別、通貨別、銘柄別に広く分散されている全世界株式インデックスファンドでも短期間で大暴落に見舞われました。連日の株価急落に加え、ドル円レートは100円を大幅に超える猛烈な円高に襲われました。円換算の全世界株式は直近高値から瞬間的に50%超える下落となりました。その後、直近高値から回復するのに数年の年月を要しました。リスクを取りすぎていた人の多くは、急激な下落に耐えられなくなり株式市場から退場してその後来る大きな株価上昇の恩恵を得られませんでした。今の絶好調な株式市場をあまりにも楽観視する必要も、大暴落時の株式市場を極端に悲観する必要もありません。どんな時でも、リスク許容度の範囲内の資産配分で市場で居続けることが株式市場に長く残る秘訣であると多くの先人が口を揃えています。
コメント