こんにちは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でランクインしたトップ20の投資信託や上場投資信託(ETF)を今年も不定期連載で紹介しています。最終回の第20回目はeMAXIS Slim 新興国株式(スリム新興国株式)です。新興国株価指数に連動し、24カ国・地域の銘柄に時価総額通りに投資をしています。国内の新興国株式インデックスファンドの中で人気を集めています。
上位10銘柄は全てアジア
新興国株式投信ではう有力
スリム新興国株式は新興国株価指数の一つMSCI・エマージング・マーケット・インデックスに連動しています。アジア、中東、中南米、東欧、アフリカの24カ国・地域の株式を時価総額通りに保有しています。月次レポートによると、組み入れ上位国・地域は中国(中国+ケイマン諸島)27.8%、台湾14.0%、インド13.6%、韓国11.8%です。組み入れ上位10銘柄を見ると、中国(中国+ケイマン諸島)、インド、韓国、台湾の銘柄になっています。純資産総額は設定以来、右肩上がりで伸びており1,200億円を超えています。分配金を出さずにファンド内で配当金を再投資し、効率的な複利運用を実現しています。売買手数料、信託財産留保額はかかりません。運用管理費(信託報酬)は年0.1850%ですが、9月8日から年0.1518%以内に引き下げられます。なお、目論見書によると、直近の隠れコストを含めた総経費率は積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象銘柄で、2024年からの新NISAでつみたて枠、成長投資枠双方の対象になるとみられます。ところで、スリム新興国株式は国内の新興国株式インデックスファンドの中で最も低コストの水準となっており、純資産総額はトップクラスに大きいです。
新興国株式投信では有力
先進国株式と新興国株式などの比率を自分で調整したい人にとっては、新興国株式部分では最も有力な投資先といえます。ただ、世界の時価総額に占める新興国株式の割合は極めて小さく、一本で投資するのは厳しく思います。なお、個人的には世界中の市場平均に近い形で投資できる時価総額加重平均型の低コスト全世界株式インデックスファンドが最も手間がかからないとみています。今回の記事で「Fund of the Year 2022」の全20回の連載は終了です。記事を読んで下さり、ありがとうございます。
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