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30年30銘柄に長期投資(Fund of the Year 2022⑯)

コモンズ30 Fund of the Year
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 こんにちは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でランクインしたトップ20の投資信託や上場投資信託(ETF)を今年も不定期連載で紹介しています。第16回目は国内株式のアクティブファンド「コモンズ30ファンド」(コモンズ30)です。直販を主体とした独立系運用会社コモンズ投信が運用しており、投資の目線を30年にした上で原則として30銘柄程度に長期投資し、企業との対話を重視していくとする基本方針を掲げています。

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企業評価の「5つの軸」

コモンズ30
コモンズ30
コモンズ30

 コモンズ30は30銘柄程度に絞り込んでいく上で、企業評価の「5つの軸」を掲げています。①収益力②競争力③経営力④対話力⑤企業文化-です。投資先企業30社は「資源・エネルギー」「地球開発」「快適空間」「新素材」「未来移動体」「精密テクノロジー」「ウェルネス」「生活ソリューション」「社会インフラ」「ライフサイクル」に分類しています。個人的には、「未来移動体」で日本最大で世界トップクラスの大企業トヨタでなく、トヨタの持分法適用会社であるデンソーと、トヨタ系にもルノー・日産・三菱自動車連合のいずれにも属していない国内唯一の独立系完成自動車メーカーホンダをあえて選択している理由が気になります。分配金は年1回出したり、出さなかったりしていますが、出している年もおおむね健全な水準であると推定できます。なお、非上場投資信託の分配金にメリットは一切ないと思います。売買手数料や信託財産留保額はかかりません。運用管理費(信託報酬)は年1.078%以内です。純資産総額が積み上がれば、安くなっていきます。7月末現在で純資産総額は約500億円です。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象アクティブファンドですので、新NISAでもつみたて枠対象になるとみられます。

運用哲学が明確

コモンズ30
コモンズ30

 コモンズ30は運用哲学や運用方針が非常に明確で、アクティブファンドらしい投資信託だと思います。30年間の目線で30銘柄に絞り込んで投資を続けていく基本方針も、頻繁に投資先銘柄を入れ替える投資信託よりも実質的な運用コストを抑制できるとみられます。企業との対話を重視し、個人投資家への開示、説明もしっかりしている印象です。信託報酬が個人的には高いと思わざるをえないものの、アクティブファンドの中では比較的良心的な設計です。年によって実施される分配金の払い出しは全く不要で、ファンド内で再投資した方がいいと感じています。筆者個人がコモンズ30に投資することは恐らくないですが、国内のあまたのアクティブファンドの中ではトップクラスに運用哲学がしっかりしてて、良心的だと判断しています。

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