こんにちは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022(ファンドオブザイヤー)」でランクインしたトップ20の投資信託や上場投資信託(ETF)を今年も不定期連載で紹介しています。第4回目はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)です。時価総額266億ドル強(約3兆4,611億円)と日本の投資信託よりも規模が大きく、日本の一部の全世界株インデックス型やインデックスバランス型投資信託の投資先にもなっています。まさに、日本の低コスト全世界株インデックス型の原点ともいえる存在です。
今回のファンドオブザイヤーを扱った当ブログの該当記事
様々な投信の投資先
VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動し、世界中の大・中・小型株9,000銘柄以上に投資しています。世界の時価総額のカバー率は98%程度で、ほとんどカバーしているといっていいでしょう。運用管理費(信託報酬)は年0.08%と格安です。米国ETFですので原則売買手数料はかかりますが、楽天証券やSBI証券などは買付手数料は無料となっています。分配金が年4回払い出され、配当利回りは年2.75%程度です。組み入れ上位10銘柄は全て米国株です。国別構成比は2022年11月現在、米国60%程度で、以下日本6.1%、英国4.0%、中国3.3%、カナダ3.1%となっています(VTを株式部分の投資先としている楽天・インデックス・バランス株式重視型月次レポートより)。楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天全世界株)、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBIVT)、楽天・インデックス・バランスシリーズ(株式重視型、均等型、債券重視型、DC年金)で株式の投資対象となっています。
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日本の投信低コスト化に貢献
VTは楽天全世界株など様々な低コストインデックス型投資信託の投資先となっています。日本のインデックス型投資信託の低コスト化に貢献したといっていいと思います。特に楽天全世界株が登場した時は「あのVTに日本の投資信託で投資ができる」と大きな話題になりました。今では、ものすごく細かいことを言えば、全世界株価指数連動型でより低コストかつファンド内の配当金(分配金)の税金負担上有利なeMAXIS Slim 全世界株(オルカン)などが出てきています。それでも、毎年ランキング上位に来るのは、VTの功績に対するリスペクト票が集まっているからとみられます。筆者もVTには感謝と敬意しか感じません。
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