こんにちは、2022年1~6月(上半期)の投資信託の資金流入額トップ10は、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の低コストインデックス型投資信託が4本入りました。日経電子版が7月27日報じました。いずれも、長期の資産形成に適した商品で、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用するのにふさわしいです。
オルカンもランクイン!
日経電子版によると、トップ10入りしたつみたてNISA対象低コストインデックス型投資信託は次の通りです。eMAXIS Slim 米国株式が3,528億円増で2位につけました。トップとは150億円余差です。eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が1,809億円増で3位に入りました。インデックス型は米国株式型が依然として強い中、上位に食い込んでいます。SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)が1,452億円増で5位、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が1,438億円増で6位に入りました。SBIVOO、楽天VTIは純資産総額でも誤差レベルの僅差で競い合っています。ちなみに、純資産総額では楽天VTIがわずかに上です。なんか、個人的にSBIVOOと楽天VTIの関係がアニメ・アプリゲーム「ウマ娘」のウオッカとダイワスカーレットの関係に見えて仕方ありません(笑)
毎月分配型は激減
日経電子版によると、10年前に比べてトップ10に占める毎月分配型投資信託が激減しました。2022上半期でトップ10入りした毎月分配型は1本ですが、10年前の2012年上半期では9本がランクインしました。毎月分配型は販売会社などが儲けるためだけの商品で、個人投資家にとっては百害あって一利なしの商品です。手数料は高く、元本から分配金を払い出す特別分配金も横行しています。強引に分配金をひねり出すために金融派生商品(デリバティブ)取引も積極的に取り入れている商品もあります。20年前はグローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の毎月分配型が異常なまでの人気を集めていました。10年前にはグロソブは退潮傾向でしたが、他の数多くの毎月分配型が猛威を振るっていました。今でこそ金融庁や投信ブロガーの長年の活動の成果で毎月分配型は比較的目立たなくなってきていますが、しぶとく生き残り続けています。今回のランキング1位は毎月分配型です。銀行などではいまだに毎月分配型を積極的に売り込んできているという話も耳にします。非上場の毎月分配型はいかなる理由があろうと絶対に手を出してはいけない商品です。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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