こんにちは、でんです。モーニングスター社が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2022年5月版が公表されました。 トップ10は前月版と同じ顔ぶれで、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の超低コストインデックス型投資信託が独占しました。時価総額加重平均型の全世界株価指数、全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数のいずれかに連動しています。長期の資産形成に適した投資信託が選定されてきている印象があり、おおむねいい傾向だと思います。
算定の方法
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にモーニングスター社が集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。
トップ3が常連化
入賞投資信託を分類すると、全世界株価指数連動が4商品、全米株価指数連動が2商品、S&P500指数連動が2商品、先進国株価指数連動が2商品です。トップ3をピックアップすると、1位はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が28ポイント(1社平均9.33ポイント)、2位はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が26ポイント(平均8.67ポイント)、3位はSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)が18ポイント(平均9ポイント、楽天証券扱いなし)です。いずれも常連になってきました。上位3商品から選んでも、4~9位の商品を選んでも、どれでもいいと思います。世界の主要株価指数に連動し、極めて低コストで純資産総額規模も十分にあります。つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)で主軸の投資先とするのにふさわしい商品だと思います。
なぜアクティブファンド推し!?
ランキングの上位が全世界株価指数、全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数に連動する超低コストインデックス型投資信託で占めるようになったことは、長期の資産形成の観点からも大変望ましいと思います。ただ、モーニングスター社はランキングの集計・紹介記事の中で「次の一手」として、アクティブ型やレバレッジ型の投資信託を紹介しています。無理に推そうとしているようにしか思えず、疑問が残ります。大人の事情でしょうか。アクティブ型投資信託はコスト面の問題などから長期になればなるほど株価指数に対して劣後していく傾向があります。運用期間50年のアクティブ型投資信託のインデックス型投資信託に対する勝率は1割に遠く及びません。レバレッジ型投資信託はリスクの大きさや上下を繰り返す相場への弱さ、コストの高さ、含み損を抱える可能性の高さなどから長期の資産形成には全く適していません。金融庁も短期売買向きの商品と警告しており、2024年からの新一般NISAで投資対象から除外されます。レバナスを短期売買や遊びで買うのは決して悪いとは思いませんが、「ツミレバ」なる長期投資をやたらと煽り気味に勧めている一部のインフルエンサーとその信奉者には正直疑問しか感じません。レバナスに投資をするためにつみたてNISAから一般NISAに切り替えるのは高い確率で悪手になりますので、つみたてNISAのままにとどめた上でレバナスは仮に投資する場合でも特定口座の範囲内で遊び程度にとどめるのが賢明だと思います。ちなみに、つみたてNISAでは長期の資産形成に不適格として最初から投資対象外です。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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