こんにちは、でんです。個人投資家が証券会社の宣伝やうたい文句に惑わされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021(FoY)」でランキング入りした投資信託や上場投資信託(ETF)を不定期連載で紹介しています。第4回目はeMAXIS Slim 米国株式(SlimS&P500)です。国内の低コストインデックス型投資信託や積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象投資信託で純資産総額首位に立っています。
純資産総額1兆円目前
SlimS&P500指数は米国を代表する500銘柄で構成されるS&P500指数に連動しています。S&P500指数は米国株式市場全体の時価総額の8割を占めており、時価総額に応じた銘柄組み入れ比率となっています。SlimS&P500指数の信託報酬は年0.0968%以内と国内の投資信託でトップクラスの経費率の安さです。売買手数料は無料です。純資産総額は今年に入り、株式市場が低迷している影響を受け急激な伸びがひと休止していますが、1兆円の大台目前となっています。設定以来分配金を出さずにファンド内で配当金を再投資しています。日本国内の配当課税が繰り延べられるため、効率的な配当再投資による複利運用をしています。つみたてNISA対象で、SBI証券やマネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)でも扱われています。
有力な主軸投資先の一つ
SlimS&P500は低コストで純資産総額が大きいです。世界全体の時価総額に対し米国株式市場は6割程度を占めています。S&P500指数は米国株式市場の8割程度ですので、世界全体の時価総額に対し5割程度をカバーできます。銘柄や業種も幅広く分散されています。SlimS&P500はコスト面、純資産総額規模、世界時価総額全体に対するカバー度合い、銘柄や業種分散度を考慮すれば有力な投資先の一つと言えます。株式の国別投資先の中軸はS&P500指数または全米株価指数に連動する米国株インデックスファンドが唯一の選択肢と考えて何ら問題ありません。ただ、少なくとも1割は米国以外の国に投資をする株式インデックスファンドに分散した方が賢明です。ただし、米国以外の国の比率は5割が限度だと思います。逆に言えば、米国株が嫌いだとしても5割は保有した方がいいでしょう。特に日本と新興国への比率の割き過ぎには注意が必要です。いずれも景気敏感株だらけで有事には真っ先に売り込まれる傾向があります。日本1割以内、新興国2割以内かつ日本プラス新興国で2割以内は堅持した方がいいです。国別の配分に迷うならばeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)1本に投資するのが手軽かつ教科書通りに国際分散投資ができます。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。今後もFoY2021で入賞した投資信託を取り上げていきます。
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