こんにちは、でんです。米国株や全世界株のインデックスファンドに投資する手法として投資信託と上場投資信託(ETF)を活用する方法があります。それぞれ、一長一短があります。今回はどういった場合にどちらを活用したらいいかを考えます。
投資信託
投資信託の場合、売買手数料無料で信託報酬年0.25%以下、純資産総額が200億円以上で右肩上がりで成長しており、分配金を出していない商品を選ぶのが大前提です。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象で、上記の条件を満たす米国株や全世界株のインデックス型投資信託を選べば基本的には問題はないと考えます。こうした優良投資信託の一番のメリットは分配金をファンド内で再投資することで、配当課税を繰り延べて効率的な複利運用ができるということです。目には見えにくいですが、分配金を最大限無駄なく再投資しているため、効率が良くなっています。
ETF
ETFは投資信託を市場に上場させることで、上場企業の株式と同様に市場で売買ができます。だから日本名では分かりやすく上場投資信託といいます。米国のETFは、全米株価指数に連動するVTI、S&P500指数に連動するIVV、VOO、全世界株価指数に連動するVTなどの米国株や全世界株インデックスファンドのメジャーどころならば、信託報酬が極めて低く流動性も高いので気に入ったものを購入すればいいと思います。一方で東証上場ETFの場合、①分配金の二重課税調整対象②マーケットメーク対象ーの有無の確認が必須です。外国の株式や債券から支払われる分配金は現地課税に加え、日本国内で二重課税されます。米国株式ETFを例にすれば、分配金は米国で10%課税された上で日本国内でも約20%課税されるので約28パーセント課税されてしまします。二重課税調整対象銘柄ならば、分配金に対する日米の合計課税が約20%となるように調整する制度です。マーケットメイク制度は数千万円から数億円単位の売買の影響で取引値が対象株価指数から著しくかい離しないように、マーケットメイカーが気配値を示し、指数に可能な限り対応するようにしています。
東証ETFで①と②の条件を満たす米国株や全世界株のインデックス型ETFにiシェアーズ S&P 500 米国株ETF(1655)、MAXIS米国株式上場投信(2558)、MAXIS全世界株式上場投信(2559)があります。ちなみに1655は米国ETFのIVVの東証版、2558は投資信託のeMAXIS Slim 米国株式(SlimS&P500)、2559は投資信託のeMAXIS Slim 全世界株式(Slimオールカントリー)のETF版です。ETFは制度上、健全な形で分配金を得られます。配当再投資するか手元に取って置くかが選べます。目に見える形で分配金を得られるのは株式投資を続けるモチベーションにもなります。以下に東証の二重課税調整対象銘柄とマーケットメイク対象銘柄のページを示します。※2559はマーケットメイク対象銘柄とは言え、流動性にやや欠ける傾向がありますので多額一括取引をする際には注意が必要です。
https://www.jpx.co.jp/learning/basics/tax/tvdivq00000170tw-att/nlsgeu000004gjxm.pdf
配当再投資するなら投信だが…
分配金を再投資したいならば、つみたてNISA対象で信託報酬が安く、分配金を出していない米国株や全世界株のインデックス型投資信託に投資するのが一番効率がいいです。しかし、分配金を目に見える形で得るという考えも全く否定はしません。再投資するかしないかの選択肢を持っておくのもありだと思います。そうした時、米国のVTI、IVV、VOO、VTや東証の1655、2558、2559あたりは有力な候補になると思います。筆者は投資信託でもETFでも保有しています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
コメント