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日々の相場に惑わされずに

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。米国市場は4月のアノマリー(経験的な規則性)通り堅調な相場が続きましたが、今週に入り、調整局面に入りました。20日のS&P500指数は0.7%程度下がりました。21日の日本市場は米国市場以上に下落し、東証株価指数(TOPIX)、日経平均ともに2%程度の下落となっています。しかし、米国株や全世界株のインデックスファンドに投資している投資家は下落に恐れる必要はありません。

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ペースを守って

 米国株や全世界株のインデックスファンドに積み立て投資をしている人にとって、調整局面はもちろん、急落や暴落時には金額を変えずに多くの口数(株式)を購入する好機とも言えます。一括投資をしている人も、配当金で多くの株式を再投資することができます(無分配型の投資信託に一括投資している場合はファンド内で配当金を自動再投資しています)。いずれにしても、ペースを守った投資を続ければ問題はないと考えます。仮に今回程度の調整が気になり、あるいは痛手になるとするとすればリスクの取り過ぎと言わざるを得ません。資産配分の見直しが必要だと思います。

相場から降りる危険性

敗者のゲーム長期
1980年から2008年の間、ベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響(敗者のゲームより抜粋)
敗者のゲーム超長期
1928年に1ドルを投資した場合の2008年末の累積資産額と特定の上げ相場を逃した場合の影響(敗者のゲームより場抜粋)

 好調相場や不調相場を問わず、相場から降りることは大きな危険性をはらんでいます。いつ来るか分からない急激な上昇を取りこぼす可能性があります。そしてこの急激な上昇は想像以上に長期的なリターンの大きな部分を占めます。米国の資産運用会社でらつ腕をふるったチャールズ・エリス氏の名著「敗者のゲーム」によると、1980年から2008年の間、最も上昇したベスト10日(期間全体の0.25%未満)を逃すだけで、リターン平均が年11.1%から年8.6%と2割以上も下がります。ベスト30日(期間全体の0.5%)を逃すとリターン年5.5%に半減してしまいます。28年のうちの30日の上昇を逃しただけです。さらに長期になると、過去75年間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60カ月(5年間、全体のわずか7%)に達成されているとされています。110年間で上昇ベスト10日を逃すだけで、利益の3分の2を失うという試算もあります。例えば1928年にS&P500指数に1ドル投資した時の2000年の累積資産額は1万7000ドル弱です。しかし、1933年の上昇を逃すと1万1000ドルになります。1933年、1935年、1954年の上昇を逃すと4900ドルにまで下落します。エリス氏は著書の中で「投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない」と市場に残り続ける重要性とタイミング投資の危険性を強調しています。

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感想(15件)

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。米国株や全世界株はあまたの調整局面、歴史的な暴落を乗り越え、20年以上の長期では右肩上がりで成長してきました。「稲妻が輝く瞬間」を逃さず長く冷静に相場に居続けたいです。

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