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株式市場で冷静に

敗者のゲーム長期 まとめ
1980年から2008年の間、ベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響(チャールズ・エリス著 敗者のゲームより抜粋)
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 こんにちは、でんです。米国主要500社で構成されるS&P500指数が節目の4000ポイントを超え、史上最高値を更新し続けています。9日終値は4128.8ポイントとなっています。新型コロナショックに見舞われた昨年同時期は2000ポイント台半ばから後半でした。急激に上昇しています。急激に増加する株式資産に浮かれる気持ちも分からなくないです。しかし、米国株や全世界株のインデックスファンドに投資している投資家は冷静に市場に居続けたいです。

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暴落はいつ来るか分からない

 暴落は今後、必ず来ます。断言してもいいです。しかし、数か月後に来るのか、1年後なのか、10年後なのかは分かりません。機関投資家らプロでも予測困難で、当て続けられる人はいません。暴落の程度も新型コロナショックの30%下落程度なのか、リーマンショック級の60%弱の暴落なのかも正直、分かりません。1920年代末にあった世界恐慌の90%弱の資産が吹き飛ぶ暴落が来る可能性も0とは言い切れません。だからこそ、生活防衛資金まで株式投資に回すといった行為は慎みたいものです。筆者は生活防衛資金は生活費の2年以上を確保しています。数十パーセント程度の暴落が明日に来たとしても、落ち着いていられる程度のリスクにしています。そして暴落時にはリバランスを兼ねた株式買い増しもできるようにしています。

相場から全降りする危険性

敗者のゲーム [ チャールズ・エリス ]

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感想(15件)

敗者のゲーム長期
1980年から2008年の間、ベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響(敗者のゲームより抜粋)
敗者のゲーム超長期
1928年に1ドルを投資した場合の2008年末の累積資産額と特定の上げ相場を逃した場合の影響(敗者のゲームより抜粋)

 人によっては「今の相場は割高だから株式を売却し、暴落してから買い戻せばいい」と考える人もいるかもしれません。しかし、この考えは市場に残ってさえいれば得られた急激な上昇を取りこぼす恐れが極めて高いと言わざるを得ません。暴落と同様に、急激な上昇を読むのはプロの投資家でも困難です。さらに恐ろしいデータがあります。米国の資産運用会社でらつ腕をふるったチャールズ・エリス氏の名著「敗者のゲーム」によると、1980年から2008年の間、最も上昇したベスト10日(期間全体の0.25%未満)を逃すだけで、リターン平均が年11.1%から年8.6%と2割以上も下がります。ベスト30日(期間全体の0.5%)を逃すとリターン年5.5%に半減してしまいます。28年のうちの30日の上昇を逃しただけです。いかにタイミング売買が難しいかを示していると思います。さらに長期で分析すると、過去75年間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60カ月(5年間、全体のわずか7%)に達成されているとされています。110年間で上昇ベスト10日を逃すだけで、利益の3分の2を失うという試算もあります。例えば1928年にS&P500指数に1ドル投資した時の2000年の累積資産額は1万7000ドル弱です。しかし、1933年の上昇を逃すと1万1000ドルになります。1933年、1935年、1954年の上昇を逃すと4900ドルにまで下落します。エリス氏は著書の中で「投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない」と市場に残り続ける重要性とタイミング投資の危険性を強調しています。

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。米国株や全世界株のインデックスファンドに冷静に投資し、長く市場に残り続けたいです。

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