こんにちは、でんです。1月27日の米国主要500社で構成されるS&P500指数は前日比で2.57%下落しました。米国を代表する30社によるダウ工業株30種平均(ダウ平均)は2.05%安、ハイテク大型株価指数NASDAQ100指数は2.80%下がりました。28日の東証も米国株式市場の下落を受けた流れとなり、東証株価指数(TOPIX)は1.14%、日経平均は1.53%の下げとなりました。TwitterなどSNS界隈で少しざわついていたようですが、はっきり言ってよくあることです。仮に今後30%以上の下落につながったとしても、長期投資家は慌てず穏やかに淡々と投資を続けることです。米国株でも全世界株でも、一括投資でも、積み立て投資でも、ぶれないことが大切です。※28日の米国市場の3指数は0.7%弱~1%弱反発しました。
株式は長期で成長
米国株や全世界株は最高値から90%近く暴落した世界恐慌、50%以上下落したリーマンショックなど数々の暴落を乗り越え、長期では右肩上がりで成長してきました。もちろん、2020年2月から3月に最大30%以上下落し新型コロナショックからも回復し、最高値を記録しています。米国の資産運用会社などでらつ腕をふるったチャールズ・エリス氏の名著「敗者のゲーム」によると、債券や現金に比べて、長期になればなるほど、リターンがプラスの範囲で安定します。25年以上になると、+数%~+10数%の範囲に落ち着きます。今後の株価は短期的にはどうなるか分かりませんが、20年後以上の長期では、かなり高い確率で右肩上がりに成長していると思います。ただし、その間にほぼ間違いなく30%以上の暴落は来ると予想しています。
S&P500指数の過去150年チャート。世界恐慌、リーマンショックなどを乗り越え、右肩上がりで成長している(tradingview.comより) https://www.tradingview.com
暴落は積み立て投資にとって好機
- 積み立て投資のメリット
- 理論上は一括投資の方が有利だが…
- 市場に残り続けることが一番大切
暴落は積み立て投資にとって好機とも言えます。株式を多く買え、その後の上昇のアクセルとなるからです。単純化した例ですが、全世界株のインデックス型投資信託に毎月1万円を投資すると仮定します(ファンド内での配当金再投資や信託報酬は考慮せず、売買手数料はかからないとします)。最初の月の基準価額が1万口当たり1万円で、投資信託を1万口購入しました。1カ月後、基準価額が1万口当たり5000円に下落しました。この場合、1万円で2万口の購入となります(2万口=5000円×2=1万円)。2か月後、基準価額が元の1万口当たり1万円になり、1万口を購入しました。毎月1万円を積み立て投資していた人の保有口数は4万口で、時価評価額は4万円です。3カ月の投資元本3万円に対し、1万円のプラスとなります。一方で3万円を最初の月に一括投資した場合は3万口の保有となるので、3か月後の基準価額通り3万円です。
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航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語 [ ジョン・C・ボーグル ]
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感想(1件)
株式市場は長期では右肩上がりなので、積み立て投資よりも一括投資の方が理論上は購入価格が安くなる傾向があり有利です。しかし、一括投資は①まとまった資金がある②リスク(価格のブレ幅)耐性が強いーなどの条件を満たしている人にしか向きません。リーマンショッククラスの半額以下、世界恐慌クラスの9割近い暴落が仮に来たとしても売らずに耐えられるかが問われます(売らずに20年以上持ち続ければ歴史上報われてきました)。加えて給与所得者ら現役世代にとっては毎月の収入の一部を米国株や全世界株の積み立て投資に回し続ける方が再現性が高いと考えます。国も積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)で米国株や全世界株のインデックス型投資信託への長期、積み立て、分散投資を後押ししています。一括投資にせよ、積み立て投資にせよ市場に残り続けることが一番大切です。
航路を守れ
相場は調子のいい時もあれば、悪い時もあります。しかし、長期で見れば米国株や全世界株は右肩上がりで成長しています。米国株や全世界株のインデックス投資を続ければ歴史上、報われてきました。eMAXIS Slimシリーズの米国株や全世界株の投資信託でも、楽天・バンガードシリーズの投資信託(楽天VTIや楽天VT)でも、米国上場投資信託(ETF)のVTIでも、IVVでも、VOOでも、VTでも、ぶれずに投資続けることが大切です。もちろん、生活防衛資金を2年以上確保し、債券(債券代替の個人向け国債10年変動やインターネット銀行の待機資金)にも分散した上で投資をするのが大前提です。航路を守って、晴れた日も、雨の日も、雪の日も、太陽が輝く日も、星空が広がる日も、嵐の日も穏やかな心で相場に居続けたいです。
このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。インデックスファンドの父で米国バンガード社の創業者ジョン・C・ボーグル氏の「航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語」が自宅に届きました。空き時間に読んでいます。自分にとって宝物の一冊が増えました。
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