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オルカンと個別株1銘柄投資は同じ!?

オルカン表紙 時事問題
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 こんにちは、とある高配当株投資炎上系インフルエンサー(笑)が「オルカンやS&P500は株式1銘柄に集中投資をしているのと同じ」と交流サイト(SNS)に書き込み、恐らく本人の狙い通り?会心の炎上をしていました。しかし、実は発言全文を読むと総じてまっとうなことを言っています。まあ、一部が致命的な間違いをしていますが…。感情的にならずに同意できる部分は同意し、おかしいところは突っ込んでいきたいと思います。

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ツイート全文

 該当の発言全文です。ただし、筆者はこのインフルエンサーの日頃の発信姿勢に疑問を持っており、これ以上バズらせたくないので、発信者の名前、発信したSNS先、リンクは紹介しません(笑)。関心のある方はSNSで検索すれば恐らくヒットしますので、そちらでご覧ください。

 「みんなS&P500とかオルカンのことを指してインデックス投資と言ってると思うけど、それって株式1銘柄に集中投資しているのと同じで、分散にはなってない。値動きの違う銘柄を複数持たなきゃね。先進国・新興国・国内の債券やREITのインデックスとかに投資しているなら、分散はいい感じだと思います

総論は正しい…

オルカン表紙
個人向け国債2023年2月新発

 確かに、発言内容は総論では正しいです。まず「株式インデックス型投資信託だけを持っていても、分散にはなっていない。値動きの違う銘柄を複数持つべき」というのは大筋で同意します。株式インデックス投資は銘柄分散の観点で判断すると十分ですが、資産配分の観点では株式に集中投資をしています。株式だけの資産で運用してしまうと、どうしてもリスクは高くなり、多くの人が長期で運用を続けるのが難しくなってしまいます。株式と値動きが違う(株式と相関関係が低い傾向にある)債券なども保有した方がいいと思います。なお、債券を普通預金や定期預金(要は現金)に置き換えてもいいです。なお、株式は積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象で低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株、全米株、S&P500、先進国株のインデックス型投資信託、債券は個人向け国債変動10年、時価総額加重平均型の全世界、国内の債券インデックス型投資信託がおおむね望ましいです。筆者は全世界株インデックス型投資信託と個人向け国債変動10年がいいと思います。10年以上の長期運用で株式の為替リスクはリスク全体に対し高くなく気にしなくていいと思うのに対し、債券は為替リスクがリスク全体の大半を占めます。債券の為替リスクはリターンやリスクに致命的な影響を与えかねなく、国内債券中心の運用が望まいと思っています。筆者は個人向け国債変動10年を選択しています。なお、株式と債券の資産配分はリスク耐性や自分の置かれた状況に応じて配分します。一概に当てはめることはできませんが、敢えて一つの目安を紹介すれば10年単位の年齢の割合を債券に投資し、残り(100-10年単位の年齢)を株式に投資します。30代ならば株式70%、債券30%です。

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致命的な間違い

オルカン運用実績

 「S&P500やオルカンを含めたインデックス投資は、個別株1銘柄に集中投資しているのと同じ」という意見は致命的な間違いと言わざるを得ません。銘柄分散効果を無視した暴論です。個別株1銘柄ではリスクが極めて高いです。一例を挙げれば、経営危機が表面化したり、決算で市場の予測していない業績不振や不祥事が発覚したり、市場の大きな期待に届かなかったりすれば、株価は大きく下落します。半値以下どころか10分の1以下になることもざらにあります。経営破綻し上場廃止になれば、無価値にさえなってしまいます。これに対し、全世界株や全米株、S&P500指数、先進国株価指数は数百~数千銘柄に分散されています。例え1銘柄が破綻し無価値になったとしても、大抵は他の銘柄がカバーするので影響はほぼないか、軽微です。ただ、アップルやマイクロソフト、エクソン・モービル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、コカ・コーラ、ユニ・リーバ、ルイ・ヴィトン、トヨタなど時価総額の極めて大きい世界トップクラスの企業の株価が大幅下落したり、経営破綻したりすれば影響はそれなりにあると思います。それでも、本文で紹介したような代表的な株価指数は時価総額加重平均型です。調子の悪い銘柄の指数に割合は連動して小さくなり、調子のよい銘柄の割合は大きくなっていきますので影響は緩和されます。なお、銘柄分散に加え、通貨分散、国・地域分散も考えれば、全世界株価指数が一番基本かつ王道であると申し添えます。

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