こんにちは、でんです。個人投資家が証券会社の宣伝やうたい文句に惑わされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021(FoY)」でランキング入りした投資信託や上場投資信託(ETF)を不定期連載で紹介しています。第3回目は米国ETFのバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)です。全世界株投資信託の原点ともいえる低コストインデックスファンドです。
9,300超の銘柄に投資
VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(全世界株価指数)に連動し、世界の大型株から小型株まで9,300超の銘柄に時価総額の大きさに応じて投資しています。世界中の時価総額の95%をカバーしています。信託報酬は年0.08%です。売買手数料は各証券会社によって異なりますが、楽天証券、SBI証券、マネックス証券では購入手数料無料対象米国ETFとなっています。組み入れ上位国は昨年末時点で米国60.0%、日本6.1%、英国3.9%となっています。上位10銘柄のうち、9銘柄が米国株です。1本で全世界株に投資ができる極めて優れたETFです。
日本の全世界株投信の生みの親
日本の積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の低コストインデックス型投資信託の中に、VTに投資をしている商品があります。楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)と、1月末に新規設定されたSBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBIVT)です。楽天VTは日本の投資信託で気軽にVTに投資ができるように設定された画期的な商品です。後発のSBIVTは楽天VTよりもわずかながら信託報酬が安くなっています。ただ、楽天VTから乗り換えるほどのコスト差では決してありません。株式と債券を組み合わせたバランスファンドでは、楽天・インデックス・バランス・ファンドシリーズ(株式重視型、均等型、債券重視型、楽天DC年金)も株式部分はVTに投資をしています。連動する株価指数が違いますが、同じ時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドであるeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)もVTから受けた影響は決して小さくないといえます。VTは日本の全世界株インデックスファンドの生みの親といっても過言ではないと思います。バンガード社を創設し、VTを生み出したジョン・C・ボーグル氏に改めて感謝します。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。今後もFоY入賞ファンドを取り上げていきたいと思います。
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