こんにちは、でんです。世界の機関投資家が注目する米国S&P500指数が今週に入り、じりじりと下落していました。15日も続落していましたが、米国東部時間15日午後2時過ぎに急上昇し、前日比でプラス0.1~0.5%程度で推移しています。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小(テーパリング)の加速を発表しました。日経新聞電子版が報じました。2022年に3回政策金利の利上げを見込んでいます。ちなみに、全世界株などのインデックス投資家はこうした株価のラリーに付き合う必要は全くありません。
インフレで軌道修正
日経新聞電子版によると、FRBは当初、テーパリングの終了時期想定を2022年6月としていましたが、同年3月に前倒ししました。加えてゼロ金利を終了させ、2022年に3回、2023年に3回、2024年に2回の計8回の政策金利の利上げを見込んでいます。加えてインフレは「一時的」との表現を表明から削除しました。11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比プラス6.8%と39年ぶりの高水準に達し、人手不足により失業率は4.2%まで下がっていました。想定を超える物価高にFRBの対応が後手に回る懸念がありました。金利上昇は一般にグロース株ほど株価が押し下げられます。株価収益率(PER=株価/1株当たりの純利益)が高い銘柄にとって金利上昇はマイナスになる傾向にあります。そしてグロース株の多くはPERが高いです。だからと言ってグロース株を売ってバリュー株を買えばいいという単純な話ではありません。今申し上げた点は株式投資の基本的な知識です。プロの機関投資家が知らないはずはありません。個人投資家が機関投資家を出し抜くのは極めて困難です。そして機関投資家のアクティブ運用の8割は株価指数通りに運用するインデックス運用に勝っていいません。こうした今後の相場見通しとは距離を置いて、全世界株価指数や全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数に連動する低コストのインデックス型投資信託や上場投資信託(ETF)に毎月積み立て(一括)投資を続け、保有し続けるのが賢明だと思います。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。ちなみに15日現在で今年あった下落はいずれも暴落には当たらず、平時によくあることに過ぎません。今回はFOMCの結果を受け、急きょ記事と内容を差し替えました。
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