日本証券業協会が9月16日に公表した大手証券10社の2026年8月のNISA利用状況が興味深いです。つみたて投資枠で買付額の多かった投資信託上位10銘柄は、なんと10本すべてがインデックス型でした。さらに成長投資枠でも、投資信託の上位10銘柄はすべてインデックス型。アクティブファンドは両方の上位10本に1本も入りませんでした。地域別に見ても傾向はかなり似ています。つみたて投資枠、成長投資枠ともに上位10本の内訳は国内1本、内外2本、海外7本でした。つまり人気上位では、「低コストの指数連動型」かつ「海外・全世界株式」がかなり中心になっています。
仕組みとコストを理解した上で

ここ数年、オルカンやS&P500連動型の投資信託へ大きな資金が流れ込んでいますが、その背景をよく表しているデータだと思います。将来有望な企業や運用会社を選び続けるより、低コストで市場平均をそのまま保有するという考え方が、NISA利用者にかなり浸透してきたのでしょう。ただし、この結果を「日本人の投信買付は全部インデックスになった」と読むのは違います。今回の資料は全金融機関を網羅した市場シェアではなく、大手証券10社へヒアリングし、それぞれの買付額上位銘柄をまとめたランキングです。上位商品の傾向を見る資料と考えるべきです。それでも、つみたて投資枠だけでなく、比較的自由度の高い成長投資枠まで上位10本がすべてインデックス型というのは印象的です。個人的には、資産形成の中心は「長期分散低コスト」に合致する時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドで十分だと思っています。インデックス型が人気だから選ぶのではなく、仕組みとコストを理解した結果として選ばれているのであれば、かなり良い流れだと思います。

コメント