MSCIの9月17日時点のデータを見ると、2026年の株式市場は地域分散の意味がかなり分かりやすく表れています。MSCI ACWIの年初来リターンはプラス13.77%ですが、米国を除くMSCI ACWI ex USAはプラス16.15%、新興国はプラス23.47%、日本株はプラス22.99%となっています。少なくとも今年ここまでを見る限り、米国以外の地域が全世界株式のリターンを押し上げています。ここ数年は米国株の好調が目立ち、「S&P500だけで十分ではないか」という話もよく見かけました。しかし、2026年の数字を見ると、勝つ地域は固定されないことが改めて分かります。去年まで米国が強かったからといって、今年も米国が一番とは限りません。逆に今年、日本株や新興国が強いからといって、今からそちらへ乗り換えればいいという話でもないです。それを始めると、結局は「次にどの国が勝つか」を毎回当てるゲームに戻ります。
オルカンの強み

オルカンの強みは、米国が強い時期には米国株の上昇を取り込み、米国外が強い時期には日本や欧州、新興国などの上昇も取り込めることです。MSCI ACWIは先進国と新興国の大型株・中型株を幅広く組み入れ、世界の株式市場を時価総額に応じて保有する指数です。つまり地域分散の目的は、毎年一番儲かる地域を当てることではありません。どこが勝つか分からないから、最初から広く持っておくことに意味があります。もちろん、2026年だけを見て「やはり米国株は駄目だった」と結論づけるのも違います。来年は再び米国が強くなるかもしれません。個人的には、「長期分散低コスト」に合致する時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドを、受け入れられるリスクの範囲内で淡々と保有する考え方で十分だと思います。今年の相場は、世界分散の価値をかなり分かりやすく見せてくれているように感じます。

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