三菱UFJアセットマネジメントによると、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の推計保有者数は7月末時点で686万人となり、半年間で118万人増えました。少額投資非課税制度(NISA)開始後では2.7倍になったとしています。もはや一部の投資好きだけが知っている商品ではなく、数百万人規模で保有される巨大ファンドになりました。686万人という数字だけを見ると、「日本人の20人に1人ぐらいが持っているのか」と考えたくなります。ただし、これは運用会社による推計保有者数です。日本の人口と単純比較することはできますが、「国民の何%が保有している」と厳密に断定するような数字ではありません。人間、巨大な数字を見るとすぐ割り算したくなりますが、母数の意味は一応確認した方が安全です。それでも、オルカンの普及がかなり進んでいること自体は間違いないと思います。一本で日本を含む世界中の株式へ広く分散でき、運用管理費用も極めて低いです。NISAのつみたて投資枠でも購入でき、個別企業や国ごとの将来を自分で予想する必要もありません。「長期分散低コスト」という資産形成の基本を、非常に簡単な形で実践できる商品設計が、多くの人に受け入れられたのでしょう。
かなり良い変化

特に大きいのは、投資に多くの時間を割きたくない人でも使いやすい点です。世界市場の時価総額に応じて中身が調整され、指数の銘柄入れ替えもファンド側が対応します。投資家は将来の勝ち組企業を探し回らなくても、世界の市場全体を保有できます。もちろん、保有者が多いから安全というわけではありません。オルカンは株式投資信託であり、大幅下落も普通に起こります。人気に乗るのではなく、仕組みとリスクを理解し、受け入れられる範囲内で無リスク資産との配分を守って長く保有する。686万人という数字が、そうした長期投資の定着を示しているのであれば、かなり良い変化だと思います。

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