2018年の旧つみたて型少額投資非課税制度(つみたてNISA)導入を契機に、日本にも低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株式、先進国株式、全米株式、S&P500インデックスファンドが次々と導入されました。2024年開始の現行の少額投資非課税制度(NISA)に合わせ、各社の競争と血のにじむような努力の結果、さらに低コスト化は進みました。例えば、代表的な低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドであるeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)は運用管理費用が年0.05775%以内と金融市場本場米国の投資信託に勝るとも劣らないレベルの低コスト商品です。しかも、ネット証券ならば100円から購入できます。超低コストで手軽に世界中の名だたる企業3,000社弱に投資ができるなんて、いい時代になったと思います。
素晴らしい制度、商品を生かすのは

国も長期の資産形成を後押ししようと、税制優遇制度を準備しています。先述のNISAに加え、老後の「自分年金」の意味合いが強いですが個人型確定拠出年金(iDeCo)もあります。強力な税制優遇を受けられる制度に加え、オルカンのような株式投資の基本である「長期分散低コスト」を徹底的に地でいく商品に誰もが投資をできます。様々な証券口座を開設し、複数の投資信託を組み合わせて自作で全世界株式投資信託ポートフォリオを作り上げていた時代からすれば信じられないぐらい投資家にとっていい時代になったと思います。運用管理費用も今よりはるかに高かったです。先人の苦労はいかほどであったかと、察するに余りありません。


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