こんにちは、海外株式で運用する投資信託(上場投資信託<ETF>除く)への資金純流入額が1月第2週(6〜10日)に9,489億円となり、週間で過去最高を更新しました。前年同時期比で2倍近い伸びとなっています。日経電子版が報じました。報道によると、少額投資非課税制度(NISA)を通じた資金流入が増えているといいます。わずか1週間で2024年1月の月間流入額に迫っています。株式型投資信託の流入額のうち、98%が海外株式投資信託でした。「長期分散低コスト」に基づく時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドなどに人気が集まるのは、ごく自然な現象だと思います。
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オルカン2,577億円で1位
詳しい記事の内容は上のリンクからご覧下さい(有料会員限定記事)。楽天証券に口座を開設し、取引アプリ「iSPEED」をダウンロードすれば、日経テレコンからも見ることができます。日経電子版の記事によると、投資信託別流入額首位はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)で2,577億円でした。eMAXIS Slim 米国株式(スリムS&P500)が2,476億円で2位に続きました。上位2本で海外株式投資信託の流入額の半分を占めました。2024年に続き、オルカンとスリムS&P500の圧倒的な人気が続いています。
NISAで円売り圧力??(失笑)
なお、記事に「外国為替市場では円売り圧力の継続が意識されている」とありますが、複数の識者からNISAをはじめとした個人投資家による外国株式投資信託買い付けによる為替市場への影響は具体的な数字をもって、極めて小さいと否定されています。専門家の分析を元にした推計で米ドル円のスポット取引は2024年の8か月間で約1京292兆円(1京円=1万兆円)とされています。一方、NISAで1月から8月まで8か月間の外国株式投資信託純流入合計は約9兆6,000万円です。これを計算すると0.093%です。影響が全くないとは言わないものの、専門家が指摘している通り、大きな影響を与えているとは到底考えられないです。
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