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急落で投資をやめると…

敗者のゲーム新書版ベストリターン逃すと 株式投資の心構え
敗者のゲーム原著第8版より
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 こんにちは、7月下旬から8月上旬にかけ株式市場は大きく動きました。信用取引やオプション取引などの短期売買をしている人は当然別ですが、インデックス投資家にとって10年、20年、30年…と期間を広げて考えてみると、今の値動きは正直誤差みたいなものです。THE GOLD ONLINE(ザ・ゴールド・オンライン)に、上昇率上位日を逃すとリターンを大きく損なう結果になったり、長期間運用すれば年平均リターンがプラスの範囲に落ち着く※といったデータが円建てかつ最近のデータを踏まえて示されています。株価の大きな変動時に不安になったときに力になりそうなデータです。

※長期間運用すればリスクが下がるという意味では決してないことも強く申し添えます。あくまで年平均リターンの振れ幅がプラスに範囲に収まって小さくなるという意味です。運用期間を長くすれば累積期待リターンの伸びが累積リスクの伸びよりも大きい結果起きる現象です。言い換えると、累積リターンとともに、累積リスクもしっかり大きくなっています。また、過去のデータでマイナスがないからといって、今後20年間投資をした場合も必ずプラスになるかは分かりません。検証するには過去のデータサンプルはどうしても少なくなりますし、そもそも長期間運用して必ずプラスになる資産ならば、期待リターンは年数%も見込めなくなります。上昇するか下落するか分からないからこそ、期待リターンが大きいのです。

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上昇率上位40日を逃すと90%超リターンを失う

株価の動きが読めない…投資は見送るべき?→実は「タイミングを考えない継続投資」が望ましいといえる理由【マクロストラテジストの見解】 | ゴールドオンライン
今月5日には日経平均株価が過去最大の下落幅(前日比−4,451円)を記録し、その翌日には過去最大の上昇幅(前日比+3,217円)となるなど、乱高下する株式相場。このような状況下では「いまは投資を見送ったほうが良いのでは」と考える人も多いでし...

該当記事のリンク

 詳しい記事の内容はリンクの該当記事からご覧ください。記事によると、1988年1月初めにS&P500指数に投資した1万円は直近までの約9,500営業日で、54万5,261円になっています。上位40営業日(期間中営業日に対し0.4%)を逃すと、5万1,244円でなんと91.7%もリターンを失います。上位10営業日(同0.1%)でみても、20万8,821円と54.2%もリターンを得られなくなります。なお、失うリターンはドル建てよりも円建ての方が大きかったです。投資期間に沿った「最大上昇率」と「最大下落率」では、先進国株式100%で運用した場合、円建てで1年間では66%~-52%と大きなブレ幅があります。10年間では18%~-4%で運が悪いとマイナスになりますが、20年では11%~3%の範囲内で収まりました。エリス氏の「敗者のゲーム」、マルキール氏の「ウォール街のランダム・ウォーカー」で示されていたデータですが、最近の数値や円建てで示されている点は日本人にとってありがたいです。さらに、S&P500指数や東証株価指数(TOPIX)の1980年以降の年間リターンと年初来最大下落率の関係を示しており、年初来最大下落の時点よりも年末まで持ち切った方が下落率が小さくなるケースがほとんどであるとしています。株価の大幅上昇が株価急落時に起きる理由として、記事では「急落の局面はパニックが生じ、自立的な買い戻しが発生しやすい」「急落の局面で金融緩和や財政出動などの対策が打たれ相場の転換につながる」としています。前者は8月のTOPIXや日経平均でも見られましたが上昇率上位のほとんどが急落局面で記録されておる点から明らかで、後者は新型コロナショック時の株式市場の動きが象徴的だったと言えると思います。

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