SBIアセットマネジメントは、こどもNISA専用の「SBI・ゼロ・オールカントリー・インデックス・ファンド(ゼロカン)」を2026年11月17日に設定します。最大の特徴は、運用管理費用(信託報酬)が年0.00%であることです。購入できるのは2027年1月開始予定のこどもNISAのつみたて投資枠に限られます。連動を目指すのは、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)と同じMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)です。SBI・オールカントリー・インデックス・マザーファンドを通じ、日本を含む世界の株式へ幅広く投資します。信託報酬競争も、とうとう0%まで来ました。ただし、「完全無料」ではありません。監査費用、有価証券の売買委託手数料、海外での保管費用、税金などは別途発生する可能性があります。運用開始後は、総経費率やMSCI ACWIとのトラッキング差も確認したいところです。
18歳以降の扱いは

18歳到達後の扱いはどうなるのか。SBI証券は、18歳になるとゼロカンの新規購入はできなくなる一方、すでに保有している数量は成人のNISAつみたて投資枠へ引き継ぎ、信託報酬0.00%のまま継続保有できると明記しています。18歳になったから強制的に売却されたり、有料ファンドへ変更されたりするわけではありません。では、ゼロカン自体が将来繰上償還されたらどうなるのでしょうか。ここは18歳到達とは全く違います。繰上償還とはファンドそのものを終了することなので、終了後もゼロカンを持ち続けることはできません。保有口数について償還価額が決まり、償還金として現金化されるのが通常の扱いです。SBIアセットマネジメントが実際に2024年に繰上償還した「SBI S&P500パリ協定 インデックス・ファンド」でも、信託終了日に1万口当たりの償還価額を確定し、償還金の支払いは販売会社を通じて行う扱いでした。そして重要なのは、ゼロカンと同じマザーファンドを利用する「SBI・オールカントリー・インデックス・ファンド(SBIオールカントリー)」が存在していても、繰上償還時に自動的にSBIオールカントリーへ振り替えるという公式な仕組みは現時点では示されていないことです。
18歳以降は新規積立不可
SBIは18歳以降に新規積み立てを続ける場合には、SBIオールカントリーを別途積立設定するよう案内しています。つまり、別ファンドへの切り替えは基本的に自分で行う話です。なお、ゼロカンの個別の繰上償還条件については、現在公開されているSBIの設定発表や特設ページでは詳細まで確認できません。正式な交付目論見書が公開されたら、純資産総額など具体的な繰上償還条件を改めて確認したいです。ここを見ないまま「絶対に償還されない」と書くのも、逆に「小さいとすぐ償還される」と決めつけるのも早いです。個人的には、こどもNISAで全世界株式を積み立てるなら、ゼロカンはかなり有力だと思います。同じMSCI ACWIへ投資し、信託報酬0%。しかも18歳以降も保有分は0%のまま残せます。ただ、新設ファンドなので、純資産総額が順調に増えるか、指数への連動精度は十分か、実質コストはいくらになるかを確認してからでも遅くありません。ゼロという数字は魅力的ですが、長期投資では「本当に長く運用され続けるか」も同じくらい重要だと思います。

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