こんにちは、年末年始から交流サイト(SNS)で少額投資非課税制度(NISA)を巡り、「2025年分は年末に成長投資枠分を全額買いました」「成長投資枠分を全額年末年始で埋め、つみたて投資枠分は1月にボーナス設定でほとんど埋めて2月からは100円ずつにします」などNISAでRTA(笑)に挑んでいる人たちの意識高く素晴らしい書き込み(笑)をちらほら見かけます。もちろん、リスク許容度の範囲内で、自分の資産状況に合わせてリスク資産と無リスク資産の配分を大筋で守った上での行動ならば、おおむね合理的な投資手段のひとつである点は全くもって心より同意します。しかし、リスク許容度を無視したオーバーペースならば、株価下落時や暴落時に不安が強まり、安値圏で不本意な売却をしてしまう危険性が高まる自殺行為であるとも付言します。NISAのRTA勢(笑)の書き込みを見て無理に競おうとして自分の資産配分やリスク許容度を無視した無謀な投資に走ったり、自分と金額やペースが違うからと言って焦ったりする必要はありません。人は人、自分は自分です。
航路を守れ
一人ひとりリスク許容度が異なれば、適切なリスク資産と無リスク資産の配分も異なります。置かれた経済・金融環境をはじめ、収入、支出、家族環境、年齢、性別、居住地は異なります。リスク資産に投じられる金額が変わるのは当たり前です。収入が高い人がうらやましいかもしれませんが、高い収入を得るために人が寝たり遊んたりしている時間に心身を削るような努力をしていたかもしれませんし、子どもや青年時代から選択肢が大きく広がる進路(世間一般にいう旧帝大や難関国公立、最難関私大、医学部など)に進むために青春時代を犠牲にした努力を積み重ねていたかもしれません。うらやましがっても、ひがんでも、後悔して過去を変えられるならば必死になってすればいいですが、現実には過去を変えることは絶対にできません。それよりも、今できることをする、将来よりよい方向に進むように努力したほうが建設的です。仕事を頑張って出世をしてもいいですし、副業を頑張ってもいいです。あるいは必要のない支出を減らすことも大切です。これらを駆使して投資できる金額を増やせるならば、リスク許容度の範囲内で増やせばいい話です。これらの話に、他人の状況は一切関係ありません。他人を気にする必要もないですし、うらやましがる必要も、ひがむ必要もありません。自分のペースで航路を守った投資をしていくことが大切です。あと、自分の金融資産や投資額をひけらかし「あなたはどうですか」とやたらと聞いてくる発信者は自身を不幸にし、周囲に悪影響を撒き散らしているようにしか感じられません。ミュートを激しく推奨します。
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