スポンサーリンク

GPIF、累積収益132兆円

GPIF2023年第3四半期 株式投資の心構え
スポンサーリンク

 こんにちは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2023年度第3四半期の運用状況が公開され、収益率はプラス2.62%で、収益額はプラス5兆7,287億円でした。2001年度の自主運用開始以降の年平均収益率はプラス3.99%で、累積収益額はプラス132兆4,113億円にまで積み重なっています。運用資産は224兆3,177億円です。運用方針と資産配分をおおむねしっかりと守った上で「長期・分散・低コスト」を基本に投資、運用を続け、着実な成果を出していると思います。

楽天証券広告

 

SBI証券広告

 

スポンサーリンク

第3四半期の運用実績プラス2.62%

https://www.gpif.go.jp/operation/53748269gpif/2023_3Q_0202_jp.pdf

 GPIFによると、第3四半期の4資産の騰落は国内債券プラス0.95%、外国債券プラス2.55%、国内株式プラス2.05%、外国株式マイナス4.91%でした。物価上昇率の落ち着きや景気減速への懸念を背景に、欧米の中央銀行が利上げを停止しました。さらに要人発言などから市場は将来の利下げを織り込み始めたため主要国の長期金利は低下(債券価格が上昇)しました。また、欧米の長期金利の低下幅に比べ日本の長期金利の低下幅は限定的で、国内外の長期金利差が縮小したため、為替は円高ドル安に触れました。こうした要因から、運用資産全体の運用実績はプラス2.62%になったとしています。

長期分散低コストを実現

GPIF2023年第3四半期
eMAXIS Slim
三菱AMのプレスリリースより引用

 GPIFが負担している管理運用委託手数料は運用資産全体に対し年0.02%程度とされています。世界最安水準とされる米国の低コスト上場投資信託(ETF)のバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の運用管理費(信託報酬)が年0.03%ですので、VTIよりも安いコストで運用しています。長期、分散、低コストを徹底して実現しているGPIFの運用の考え方は長期投資のお手本となり、個人投資家にとっても多くの学びを得られると思います。

オルカンと個人向け国債変動10でいい

オルカン

 GPIFは適切なリスクで長期分散投資をしていく基本的な運用方針に加え、日本の巨大機関投資家として重大な役割も担っているとみられます。公言はされていませんが、そうした事情を背景に株式のうち50%を日本株に割いているとみられます。一方、日本の巨大機関投資家でも何でもない個人投資家が日本株式中心の配分をまねる必要は全くないと考えます。株式は時価総額加重平均型の低コスト全世界株インデックスファンド、債券は個人向け国債変動10年(変動10)でいいと思います。シンプルかつ分かりやすい形で、長期、分散、低コスト投資を実現できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました