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悲しき成長投資枠限定投信

オルカン 株式投資の心構え
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 こんにちは、新少額投資非課税制度(新NISA)のつみたて枠と成長投資枠の投資信託の過去10年のリスクとリターンを分析すると、成長投資枠の投資信託は全体的につみたて枠と比べて高リスク・低リターンのケースが多い結果が出ました。日経電子版が12日報じました。田村正之氏による記事で、田村氏は「玉石混交の中に『石』が多いということ」と語っています。日経電子版によると、つみたて枠の大半はインデックス型ですが、成長投資枠の8割がアクティブ型です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の調査で2022年までの10年間でアクティブ型が市場平均に勝った比率は日本で18%、米国で9%となっています。なお、つみたて枠どころか、成長投資枠の対象にすらなれない投資信託は、ほとんどがコストが高い上にリスクに対するリターンが全く見合わない商品ぞろいだと申し添えます。今回の日経電子版の田村氏の記事からは、つみたて枠も、成長投資枠も「長期・分散・低コスト」を満たす時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンド1本に投資をするのが王道であり、コアに極めて勝ちにくい「サテライト(アクティブ投資)」は多くの人にとって必要ないということが言えると思います。

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過去の成績は将来を保証しない

新NISAの成長投資枠対象の投資信託、玉石混交の「石」多く - 日本経済新聞
2024年から拡充される新しい少額投資非課税制度(NISA)。金融庁が長期投資に適すると定めた基準をみたす投資信託が対象のつみたて投資枠と、個別株のほか幅広い投信が対象の成長投資枠がある。つみたて枠は年120万円、成長枠は年240万円までで...

日経電子版の該当リンク(有料会員限定記事)

 詳しい記事は日経電子版の該当記事をご覧ください。有料会員限定記事ですが、会員登録すれば月1本無料で読めます。楽天証券に口座開設し、楽天証券取引アプリ「iSPEED」をダウンロードすれば無料で読めます。日経電子版の記事によると、アクティブ型はインデックス型に比べ成績のばらつきが大きい上に、毎年の高いコストが積み重なりコスト控除後では長期になればなるほど市場平均に負けやすいと記しています。確かに、ごくわずかながらインデックス型に成績で勝てるアクティブ型は必ず存在します。しかし、アクティブ型を選択する難しさに「過去の成績は、必ずしも将来を保証しないこと」があるといいます。アクティブ型の成績悪化の要因として①運用スタイルが市場の動きと合わなくなる②規模拡大で運用の自由度が下がる③運用責任者の交代④資金流出が続くことによる運用難⑤一部銘柄の極端な値動き―を挙げています。②と③が起きて運用成績が悪化したとされる代表例がひふみ投信やひふみプラスです。日経電子版では、好調なアクティブ型を選ぶには①~⑤をチェックし続ける努力が必要であると指摘しています。ただし、残念ながらこうした努力は必ずしも報われるとは限りません。プロ中のプロと言える年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が選び抜いたアクティブファンドでさえも、多くが市場に負けていると明かしています。さらに、コストが高いだけでファンドの中身が事実上インデックス型に近い「なんちゃってアクティブ型」も市場平均に負けやすくなる要因と付け加えています。今回の日経電子版の田村氏の署名記事は、市場平均に勝つことの困難さやアクティブ運用の厳しさを客観的に記した記事だと思います。

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