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中高年層も「長期、分散、低コスト」

オルカン 株式投資の心構え
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 こんにちは、「世界株投信、積み立てが軸」と題した記事が9日付日経朝刊「マネーのまなび How To NISA」に掲載されました。新少額投資非課税制度(新NISA)に関し、ファイナンシャルプランナー(FP)10人に取材した結果を基に記事にしています。つみたて枠を優先して使い、低コストの全世界株式インデックスファンドに長期積み立てを重視するという意見が多かったと記しています。この点は私も大筋で同意し、争いません。一方、一部のFPが声高に唱える成長投資枠で米国高配当株式の上場投資信託(ETF)の配当金で定期収入を目指したり、中高年やシニア層は成長投資枠を優先し高配当株式でインカム獲得を狙ったりという記事は多くの個人投資家にとって有害な「ノイズ(雑音)」だと感じてなりません。若年層でも、中年でも、高齢でも、資産が少なくても、多くても、新NISAではつみたて枠、成長投資枠ともにコア資産になりえる「長期、分散、低コスト」を満たす時価総額加重平均型の全世界株式1本に投資をすれば十分です。高配当ETFだろうが、ハイテクETFだろうが、個別株だろうが、長期で見れば多くがコアに劣後する可能性が高いサテライト投資に目を向ける必要はありません。

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「老後は高配当株式」は恐らく営業手口

新NISA、何を買う? オルカン・米ETF・高配当株… - 日本経済新聞
新しい少額投資非課税制度(NISA)のスタートまで1カ月を切った。「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に資金をどう割り振り、どんな商品で運用するといいのか悩む人は多いだろう。資産運用に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)10人に取材したと...

日経電子版の該当記事(有料会員限定記事です)

NISA恒久化イメージ
NISAの抜本的拡充・恒久化イメージ(金融庁資料より引用)

 詳しい記事の内容は該当朝刊などでご覧ください。日経朝刊の該当記事は日経電子版でも読むことができます。有料会員限定記事ですが、楽天証券に口座を開設し、取引アプリ「iSPEED」をダウンロードすれば「日経テレコン」から無料で読めます。記事の前半は新NISAのつみたて枠を中心に活用し「長期、分散、低コスト」の原則に合った全世界株式などのインデックスファンドを選ぶと論じています。具体的な商品例としてeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)などを挙げています。運用と税負担を抑えることがリターンを改善するおおきなポイントと付け加えています。一部、成長投資枠で個別株やETFがどうたらこうたら(笑)言ってるFPもいますが、金融機関と裏でつながっていたり、何らかの営業意図を持ったポジショントークとみなしていいので無視して構いません。あと、中高年は定期的に配当を得ることをより重視するため、成長投資枠を優先して使う手があるという非合理かつ噴飯ものの暴論さえ唱えている人もいます。新NISAは1,800万円が生涯投資上限額ですが、活用を成長投資枠だけに限定してしまうと、生涯投資上限額が1,200万円と3分の1相当の600万円分も放棄してしまうことりなります。投資上限額は簿価(購入額)ベースで計算するため、含み益がつもれば、税負担はより大きくなります。仮に良心に基づいて言っているのだとしたら、金融資産運用系FPとして致命的な知識不足と言わざるを得ないです。さすがにプロとして決定的な知識不足はないと思いますので(笑)、恐らく成長投資枠で手数料の高いアクティブファンドやETF、個別株を紹介し、こうした商品を成長投資枠で売り込みたい金融機関から何らかの利益を得るためのポジショントークであると判断しています。老後に投資信託は売りにくいとか意味不明な屁理屈を述べているFPもいますが、分配金を再投資している低コストインデックスファンドでも楽天証券やSBI証券などの自動売買サービスを使えば、高配当株式よりも管理ははるかに楽です。アクティブファンドやETFよりも手数料を安く、普段は配当再投資による効率的な複利運用で運用できます。しかも、再投資にともない新NISA投資枠の消費がありません。

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普段は効率よく、必要な時に躊躇せず

オルカン

 そもそもの話として、リスク許容度の範囲で「長期、分散、低コスト」を意識してオルカンなど低コストインデックスファンドに投資をし、人生で本当にお金が必要になれば必要分だけ売れば済む話です。正直言えば、売るのに惜しみ、迷い、躊躇する理由が分かりません。運用資産は「必要な時に必要分売るため」にあるものだと思います。ほとんどの人が「最速資産形成RTA(笑)」のためにやっているわけではないと思います。事実、私も日頃はリスク許容度の範囲内で「長期、分散、低コスト」を満たしたインデックスファンドで効率的に運用し、お金が必要な時にインデックスファンドを淡々と売却してきました。

 

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