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9割超が分配金支払いなし!

投資信託分配金有無 株式投資の心構え
投資信託の分配金の支払い有無の割合。つみたてNISA対象のインデックス型の98%が分配金の支払いをしていない(日経電子版より引用)
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 こんにちは、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象のインデックスファンドの残高ベースで98%が設定以来、分配金の支払いをしていませんでした。本数ベースでは94%です。日経電子版が22日報じました。eMAXIS Slimや楽天・インデックス、<購入・換金手数料なし>、SBI・V・、たわらノーロードの各シリーズを代表とするつみたてNISA対象の低コストインデックスファンドは投資先の株式や上場投資信託(ETF)から得た配当金や分配金を払い出さずにファンド内で再投資し、国内配当課税を繰り延べる形で効率的に複利運用をしています。非課税投資枠を消費することなく配当・分配金再投資を実現しており、現行のつみたてNISAや新NISAとの相性は最高です。

日経電子版の該当記事(無料記事です)

勢力図広がる「分配金を支払っていない」ファンド 投信観測所 - 日本経済新聞
運用を開始してから一度も分配金を支払ったことのないファンドの資産規模が拡大している。純資産残高の大きい上位20本の過半数がこれまでに分配金を出していない。規模最大は分配金の支払い実績なし上場投資信託(ETF)を除く追加型株式投信の純資産残高...
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NISA制度で顕著

投資信託分配金有無
投資信託の分配金の支払い有無の割合。つみたてNISA対象のインデックス型の98%が分配金の支払いをしていない(日経電子版より引用)
投資信託分配金有無
純資産総額上位20位の大型投資信託の分配金の有無。つみたてNISA対象のインデックス型は5本全て分配金を出していない(日経電子版より引用)

 日経電子版の調査記事によると、分配金を払わずにファンド内で再投資している投資信託の割合はつみたてNISA対象で顕著に割合が高いです。加えインデックス型ほど高割合です。つみたてNISA対象では、残高ベースでインデックス型98%、アクティブ型77%が分配金を出していません。本数ベースではインデックス型94%、アクティブ型90%が未分配です。一方、国内投資信託全体では、残高ベースでインデックス型69%、アクティブ型42%、本数ベースでインデックス型72%、アクティブ型39%が分配金なしです。なお、純資産総額上位20銘柄では、分配金支払い実績のないファンドの割合は11本(55%)でした。ランキング入りしているつみたてNISA対象のインデックスファンド5本は当然分配金を出さずにファンド内で再投資し、効率的な複利運用を実現してています。

 

 

複利運用と自由さを両立

 ほとんどのつみたてNISA対象のインデックスファンドのように分配金を出さずにファンド内で再投資している投資信託は効率的な配当・分配金再投資による複利運用に加え、非課税投資枠をより多く有効活用できる面でNISA制度にとても相性がいいです。さらに、日ごろは手間をかけずに効率的かつ合理的に運用しつつ、必要な時に必要分を1円単位に柔軟に売却できる自由さを両立できる点が魅力的です。必要、不必要の有無に関わらず、分配金や配当金が強制的に払い出されるのは、個人的にあまり好みません。

 

非上場投信の分配金は不健全な恐れ

注意

 ちなみに、どうしても定期的に配当金や分配金を受け取りたくて仕方ないのであれば①必要経費を控除した配当や利子のみを原資とした健全な分配金を受け取れる主要指数に連動する東証ETFに投資※②つみたてNISA対象の主要インデックスファンドに投資し証券会社の定率などの売却サービスを活用-などの方法を参考までに申し上げます。間違っても、不健全な分配金を出している可能性が高いかつ危険だらけの非上場投資信託の分配金を出すタイプは選ばないのが賢明です。元本や値上がり益までも原資に分配してしまう恐れがあります。毎月分配型投資信託は元本を原資とした「タコ足分配」のオンパレードで問題外です。当然、金融庁から名指しで「長期の資産形成に極めて不適切」と批判されており、新NISAの投資対象から対象外とされています。

※東証ETFでも金融派生商品(デリバティブ)取引を駆使したタイプは条件から外れます。不必要なリスクとコストをかけて無理やり分配金を捻出しているタイプがあります。

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