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個人向け国債変動10、金利2倍に

個人向け国債2023年2月新発 株式投資の心構え
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 こんにちは、10日から31日まで募集される2023年2月15日発行の個人向け国債変動10年(変動10)の金利が年0.33%(税引後年0.2629605%)と設定され、前回発行の2倍となりました。日銀が大規模金融緩和を見直し長期金利(10年債)の変動幅をプラスマイナス0.5%に引き上げる実質的な利上げに踏み切り、毎営業日実施する10年債を無制限に買い入れる「指値オペ」の金利が従来の0.25%から0.5%に引き上げられたためです。変動10適用金利の算出根拠となる10年国債の基準金利は、実質的な利上げ後の上限の年0.5%となりました。メガバンクの普通預金や定期預金はもちろん、楽天証券と連携(マネーブリッジ)させた際の楽天銀行のプレミアム金利年0.1%(預金額300万円以下まで)を優に上回っています。それどころか、従来は変動10の金利をかろうじて上回っていたごく一部の銀行のプレミアム短期定期預金金利すらも上回る水準となりました。

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金利上昇でも下落しないチート債券

個人向け国債2023年2月新発

 個人向け国債は財務省(日本政府)が毎月発行しています。通常の債券と金利は、反対に動く(逆相関)の関係です。金利が上昇すれば債券価格が下落し、金利が下落すれば債券価格が上昇します。一方、個人向け国債は金利上昇に追随して利回りが上昇するのにも関わらず、価格下落が起きません。つまり、金利上昇や下落に関わらず、債券価格が固定されています。しかも、たとえ金利が下落してマイナス金利になったとしても、最低金利年0.05%が保証されています。まさにチートな債券です。実施的な利上げがされたものの日銀の金融緩和継続で依然として最低水準の金利が続いており、金利の下落余地はほぼありません。確かに日銀が10年国債を年0.50%で無制限に購入している限りは変動10の金利は年0.33%が当面の上限と考えられています。しかし、日銀が金融緩和をやめたり、やめないにしても10年国債を買い入れる金利水準を引き上げたりすれば、個人向け国債の金利が上がる可能性は極めて高いです。

【お勧め投資本】

 

日本政府が破綻しない限り元本割れなし

個人向け国債 : 財務省
こちらは、財務省の個人向け国債のWEBサイトです。個人の方が買いやすい安全で手軽な個人向け国債には、変動10年、固定5年・3年の3つの種類があり、それぞれの特徴をわかりやすく説明しています。また、現在募集中の個人向け国債の情報も掲載していま...

 個人向け国債の満期は10年(あるいは5年、3年)ですが、発行後1年を経過すればいつでも中途換金ができます。中途換金時に直近2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれます。しかし、たとえ中途換金をしたとしても、日本政府が債務不履行にならない限り元本割れはしません。地銀はもちろん、メガバンクやゆうちょ銀行、インターネット銀行、信用金庫、農林中央金庫、地銀などあらゆる金融機関の預貯金よりも安全度は高いと思います。日本政府が破綻する確率は極めて低く、預貯金を含めた投資先で極めて安定した投資先です。万が一日本政府が債務不履行になれば市中金融機関は、ほぼ間違えなく無事ではないと予想されます。ただし、個人向け国債の弱点も当然あります。金利下落時に通常の債券で得られる値上がり益は、個人向け国債では元本が固定されているためありません。

【お勧め証券会社】

 

固定5年も年0.18%に

個人向け国債2023年2月新発

 固定5年の金利も年0.18%(税引後年0.1434330%)に上昇しました。金利算定基準としている5年国債の利回りが年0.23%になったためです。固定3年は最低保証金利の年0.05%(税引後年0.03398425%)です。なお、金利算定基準の3年固定金利の利回りは0.04%で、最低保証金利が適用されています。

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