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個人向け国債変動10の金利上昇へ

個人向け国債変動10(2023年1月新発) 株式投資の心構え
2023年1月発行の個人向け国債の利率などの条件を知らせる報道発表(財務省より引用)
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 こんにちは、日銀が大規模金融緩和を見直し長期金利(10年債)の変動幅をプラスマイナス0.5%に引き上げる実質的な利上げに踏み切りました。日銀が毎営業日実施する10年債を無制限に買い入れる「指値オペ」の金利が従来の0.25%から0.5%に引き上げられました。21日の10年債の金利は年0.480%と7年5カ月ぶりの高水準を付け、指値オペの水準に近づいています。10年債の金利を基準として金利を算定している個人向け国債変動10年(変動10)の実質的な金利上限は年0.17%から年0.33%に引き上げられました。1月に募集される2月発行分の変動10の金利は年0.33%を上限に上昇する可能性が極めて高いです。1月が半年に一度の金利見直し時期となっている発行回の変動10を保有している人の金利も同じく年0.33%を上限に上昇する見込みです。

「投資の大原則」(マルキール・エリス共著)は米国のインデックス投資の巨人が強力タッグを組んだインデックス投資の入門書です。分かりやすい内容になっており、投資を始める前や暴落時などに読みたい一冊です。

 

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利回り上昇でも価格は下がらない

個人向け国債変動10(2023年1月新発)

 通常の債券は金利が上昇すれば、債券価格は下落します。既に発行された債券は、新たに発行される債券よりも利回りが低く投資魅力が下がるためです。しかし、個人向け国債は金利の変動に関わらず債券価格が変動しません。しかも、変動10ならば毎月募集時の金利が10年債の基準金利に応じて変動します。既に購入していても、半年に1回基準金利に応じて変動します。つまり、金利が上昇すれば債券価格の下落が一切なく、金利上昇の恩恵にだけあずかれます。実質的に利上げされたとはいえ、最大金利年0.5%は他の先進国と比べると圧倒的に低金利水準です。しかも、どんなに金利が下落しても年0.05%の最低金利が保証されています。金利の下落余地は依然として小さく、上昇余地は十分にあると思います。しかも日本政府が破綻しない限り、元本は日本政府が保証しています。最低保有期間の1年が経過すれば、直近2回分の金利をペナルティーとして払えば中途解約が可能です。中途解約でも日本政府が破綻しない限り元本割れはありません。メガバンクやゆうちょ銀行、信金、農協系銀行、地銀よりも国債の安全度は高いと思います。しかも、外国債券と違って為替リスクはありません。債券のリターンに占める割合に為替リスクは短期でも長期保有でも無視できないぐらい大きいです。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の全世界株、全米株、S&P500、先進国株インデックス型投資信託が投資の主軸となりますが、変動10は最も有力な分散投資先の一つと言えます。

楽天証券は、つみたてNISA対象の全世界株や全米株、S&P500、先進国インデックス型投資信託を多数扱っています。個人向け国債も手軽にボタン一つで購入できます。毎月一定額を積み立てたい場合に手間が少ないので結構便利です。

 

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