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コロナバブル?

バブル 株式投資の心構え
ビットコイン(右)とテスラのイメージ画像(2021年1月13日付日経新聞朝刊より。写真はいずれもロイター)
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 こんにちは、でんです。新型コロナウイルスの感染が拡大している中、世界の株価は上昇傾向が続いています(12月以降は日本株や新興国株が特に顕著です)。そんな中、1月13日付日経新聞朝刊に「コロナバブル 過去と相似」というタイトルの記事が載っていました。英国フィナンシャル・タイムズのコラムを翻訳した記事でした。特別買収目的会社(SPAC)の台頭や、暗号資産ビットコイン、米国電気自動車会社テスラの急騰などを扱っていました。

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ITバブルと似ている

バブル

 コラムはフィナンシャル・タイムズに米ウエストコースト・エディターのリチャード・ウォーターズ氏が記したものです。コラムでは新規株式公開(IPO)、ビットコイン、テスラなどマネーの行き先が多様化し、バブルになっているとしています。現在のバブルはIT(文中ではドットコム)バブルに似ているとしています。似ている点は①SPACの台頭②有望な新規技術関連市場での勝者総取りーを挙げます。現金が有り余っている世界で投資マネーが成長分野を探し回る中「取り残される恐怖」が顕著になっていると指摘します。※SPACはリスクが高い投資手法で、長期投資には全く不要です。米国在住の著名日本人アナリスト広瀬隆雄氏は「リスクと折り合いが付けられる上級者の投資家だけがSPACで火遊びするべき。SPACばかりしていたら必ず人生間違えます」と警告しています。

投機マネーが集中

バブル
ビットコイン(右)とテスラのイメージ画像(2021年1月13日付日経新聞朝刊より。写真はいずれもロイター)

ビットコイン(右)とテスラのイメージ写真(2021年1月13日付日経新聞朝刊より。写真はいずれもロイター)

 コラムではビットコインとテスラが投機筋を釘付けにしているとしています。発行済みビットコインの残高は昨年1年間で5800億ドル増加し、今年1月第2週に史上最高値の7000億ドルを突破しました。テスラの時価総額は同期間に6700億ドル増え、現在では7500億ドルに達しています。ウォーターズ氏は「テスラとビットコインの価値がいずれも、1兆ドルの大台に向かって高騰していることは、パンデミック(引用者注:広範囲に及ぶ流行病)時代に広がる金融バブルの最も明白な例のようにみえる」と締めくくっています。

ITバブル 

2000年のITバブル崩壊
2000年のITバブル崩壊時の主な銘柄の値動き(ウォール街のランダムウォーカーより抜粋)

 米国などでインターネット関連銘柄が1990年後半から急上昇し、2000年に高値を付けました。しかし、バブルが崩壊して、2003年までにNASDAQ総合指数は8割近く暴落しました。NASDAQ総合指数は現在、S&P500をも上回る上昇率で世界最強の株価指数とまで言われていますが、ITバブル崩壊後は15年間高値を上回りませんでした。後にGAFAMの一角を形成するアマゾンも90%以上もの暴落をしています。

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感想(4件)

淡々と市場に居続ける

 ツイッターなどのSNSではテスラやビットコインの言葉にあふれ、異様な高揚感を感じます。筆者も正直、テスラやビットコインはバブルではないかと感じており、距離を置いています(テスラは楽天・全米株式インデックス・ファンド〈楽天VTI〉などのインデックスファンドを通じて保有しています)。今は淡々と毎月米国株や全世界株などのインデックス型投資信託を積み立てるだけにしています。最後に「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者マルキール氏の言葉を紹介します。筆者自身、心に刻んでいる言葉です。

 私の個人的経験から言うと、市場で常に損をする人たちというのは、大小様々のチューリップ・バブル(引用者注:17世紀にオランダであったチューリップバブル)の魅力に抵抗できないタイプの人たちである。株式投資で金儲けをすることは、実際、それほど難しいことではない。むしろ難しのは、短時間に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に、お金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである。(「ウォール街のランダム・ウォーカー」より)

 このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。筆者は皆様と航路を守り続けていきたいです。

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