こんにちは、モーニングスター社が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2022年9月版が公表されました。トップ10のうち9本が積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象で、時価総額加重平均型の全世界株価指数、全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数に連動している低コスト投資信託でした。いずれも、長期の資産形成に適した商品揃いです。残り1本は米国の高配当株価指数に連動する低コストのスマートベータ投資信託です。個人的には成長株より割安株、無配株より配当株の方が好きです。コストも低コストでサブで保有するには面白とも感じます。とはいえ、高配当株投資信託は銘柄が偏っているため、資産形成の中心には到底なり得ないと思います。
ランキングの決定方法
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にモーニングスター社が集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。いずれも、低コストインデックス型投資信託を多数扱っており、メーンで扱う証券会社に適切です。
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米国株、全世界株インデックス型中心
トップ10のうち、つみたてNISA対象の低コストインデックス型の米国株、全世界株投資信託が計7本を占めています。米国株は4本です。S&P500は1位にeMAXIS Slim(Slim)米国株式で28(1社平均9.33)ポイント、4位にSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)で18(1社平均9)ポイントです。全米株は5位に楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)で14(1社平均4.67)ポイント、6位にSBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBIVTI)で7(1社平均7)ポイントです。全世界株は3本です。MSCI日本含むは2位にSlim全世界株式(オルカン)で26(1社平均8.67)ポイント、MSCI日本除くは8位にSlim全世界株式(除く日本)で6(1社平均2)ポイント、FTSE日本含むは6位に楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天全世界株)で7(1社平均2.33)ポイントとなっています。つみたてNISA対象では他に、先進国株投資信託が2本入っています。3位にSlim先進国株式で19(1社平均6.33)ポイント、8位に<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイ先進国)で6(1社平均2)ポイントでした。
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SBIVYMが10位に
10位にFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(米国高配当株価指数)に連動するSBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(SBIVYM)が5(1社平均5)ポイントで入りました。米国高配当株価指数はいくつかありますが、SBIVYMが連動する指数は時価総額加重平均型です。米国の上場投資信託(ETF)のバンガード・ハイディビデンド・イールドETF(VYM)をファンド内で買い付ける形の投資信託です。高配当株価指数は特定の特徴に焦点を置いたスマートベータ指数の一つです。銘柄は同じ米国株でも全米株やS&500に比べて偏っています。金融や割安株の割合が高く、情報技術や成長株の割合が著しく低いです。米国の経済学博士ジェレミー・シーゲル氏あたりがいかにも好きそうな投資信託です(笑)サブ的な資産としては面白みもあるかもしれませんが、投資の主軸に置くには難しいと思います。
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