こんにちは、モーニングスター社が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2022年7月版が公表されました。 トップ3は先月に引き続きeMAXIS Slim(Slim)シリーズの超低コストインデックス型投資信託が独占しました。トップ10のうち、全て積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の超低コストインデックス型投資信託でした。時価総額加重平均型の全世界株価指数、全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数に連動している投資信託がほとんどです。一方、株式や債券、不動産投資信託(REIT)に連動するバランス型投資信託もランクインしました。いずれも、長期の資産形成に適した投資信託とおおむね言えると思います。
ランキングの決定方法
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にモーニングスター社が集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。
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強いSlimシリーズ
トップ10のうち、半数をSlimシリーズが占めました。しかも、1位はSlim米国株式で28(1社平均9.33)ポイント、2位はSlim全世界株式(オルカン)で27(同9)ポイント、3位にSlim先進国株式が19(同6.33)ポイントと、トップ3を独占しました。他には6位にSlimバランス、10位にSlim全世界株式(除く日本)が食い込みました。Slimバランス以外は全世界株、米国株、先進国株に時価総額通りの配分で投資をしています。長期の資産形成に適しており、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用の主軸に据えるのにふさわしいです。Slimバランスは全世界株式や全世界債券、日本と先進国のREITに分散投資をしているのはいいのですが、問題もあります。株式に占める日本株と新興国の割合が極端に高過ぎ、米国株や先進国の割合が極端に低すぎます。債券は国内債券が多めなのはいいのですが、株式並にリスクの高い新興国債券の割合がこれまた高過ぎます。株式や債券に比べてマイナー資産であるREITの保有割合も高いと言わざるを得ません。
Slimシリーズ以外は…
Slimシリーズ以外ではSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)が4位、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が5位、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイ先進国)が6位に入っています。いずれも、SBI・Vシリーズ、楽天・バンガードシリーズ、<購入・換金手数料なし>シリーズで圧倒的な人気を集めている看板商品です。SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBIVTI)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)が8位でした。これらの商品もつみたてNISAやiDeCoで運用する際に主軸にふさわしいです。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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